
司法試験に合格するまで、実は結構な時間が掛かります。法科大学院ルートの最短2年の課程はもちろん、予備試験ルートを選択してもそれなりの期間を要するのです。
このページでは予備試験ルートを選択した場合の予備試験案内から合格発表までの日程・スケジュールを、すでに法務省より公表されて動き出している令和2年(2020)度の受験案内と共にお話します。
予備試験実施スケジュール
予備試験の実施日程・スケジュールは以下の通りです。令和2年度の受験案内と共に時系列で列挙しましょう。
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1.試験公告:前年11月下旬~12月上旬
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2.願書交付・受付:1月中旬~末
令和2年度は1月20日(月)~31日(金) -
3.受験票発送:4月下旬
令和2年度は4月24日(金)予定 -
4.短答式試験:5月中旬
令和2年度は5月17日(日)
合格発表:6月中旬
令和2年度は6月4日(木)17時ごろ -
5.論文式試験:7月中旬の2日間
令和2年度は7月11(土)、12(日)
合格発表 10月初旬~中旬
令和2年度は10月8日(木)16時ごろ -
6.口述試験:10月下旬
令和2年度は10月24日(土)、25日(日)
合格発表:11月初旬
令和2年度は11月5日(木)16時ごろ -
7.合格証書及び口述試験成績通知書発送:11月中旬
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合格者は最短で翌年の司法試験へ
例年及び令和2年(2020年)度の予備試験は、以上の日程・スケジュールで実施予定です。各試験については「予備試験の試験科目とその配点について」を参照ください。
いくつか補足しましょう。
願書・出願
まずは出願しなければ受験はできません。願書を入手する必要があります。
方法は、受験案内が公告されますので、案内に沿った形で手に入れます。例年、請求して郵送してもらうか法務省に直接出向いて入手します。いずれにせよ一人1部しか交付してもらえませんので注意が必要です。
添付書類として住民票が必要になり、写真も必要になります。受験料は収入印紙にて17,500円。
出願は郵送のみで受付ですので注意が必要です。旧司法試験のときは直接出願もできたのですが…最終日の消印まで有効です。
試験地
試験地は全国まんべんなくあるわけでなく主要都市で開催されます。短答・論文・口述とだんだん試験会場が減っていきます。令和2年度は以下の通り。
- 短答・・・札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡
- 論文・・・札幌・東京・大阪・福岡
- 口述・・・東京
会場はすべてではありませんが、大学が多いです。
まとめ
以上が予備試験の日程になります。合格発表が終わるとすぐに翌年度の受験案内が公告されますので、スケジュール的には1年中動いているということになりますね。
また、試験自体も5月中頃に始まって最終合格発表まで約半年という、本当に長丁場になります。勉強自体もそうですが体調管理にも気を使ってしっかり乗り切って合格を勝ち取っていただきたいと思います。