授業中の講師

入門・基礎講座というものがあります。この講座は、予備試験、その先の司法試験の合格に必要な知識の取得という大きな目的のための講座になります。知識的にはこの入門・基礎講座で取得し、ここで取得した知識をもとに短答・論文・口述・司法試験の個別対策をしていくというのは各予備校共通になります。

この講座、各予備校で時間がまちまちです。それは誤差の範囲ではなく、カリキュラムの一環として大きく違います。なぜそうなるのでしょうか。

講座の受講形態と共に、その入門・基礎講座の講義時間を比較してみましょう。

資格スクエア

家でウェブ講義を受講する女性

近年、資格スクエアは予備試験予備校としての躍進が目立ちます。その一端はあらゆる点になると思いますが、講義ひとつ取っても興味深さは覗けます。

講義形態はウェブ配信のみ

資格スクエアが通信専門予備校ですから、予備試験講座も受講形態は通信のみです。形態はウェブ配信ですので、PC・スマホ・タブレット等の通信機能があるデバイスでオンライン講義の受講が可能になります。

資格スクエアの受講形態を1分で説明している動画が2本YouTubeにあるのでこれを観た方が話は早いです(笑)。内容が重なっている部分もありますがご了承ください。貼っておきますね。

※音声が出ますので、外でご覧になっている方はご注意ください。

短いインプット講義が特徴

資格スクエアの入門・基礎講座ですが、ここにこの予備校の特徴が出てきます。資格スクエアは、「アウトプット主義」を採用しています。アウトプット主義とはアウントプット中心の講座内容ということ。

これまでの講座はインプット主義と言って講義によるインプットに多くの時間を割いてきましたが、これでは非効率的という見方も少なからずありました。時間的にも費用的にも効率良くということで、ここ数年でアウトプット主義の講座が出てきましたが、資格スクエアはその先鞭をつけたと言えるかもしれません。

アウトプット主義の講座の特徴は、インプット講座の講義時間が短いこと。資格スクエら予備試験講座の入門・基礎講座はトータルの講義時間が身機械という特徴があります。その時間が約250時間。これだけでは長いか短いかは分かりづらいと思いますが、こちらの倍もの時間を入門・基礎講座に費やす予備校もあります。

このアウトプット主義講座の目的は、自習時間をたっぷり取ってもらおうということです。予備試験の論文試験は、とにかくいかにアウトプットをしっかりこなすかが大事なってきます。

また、講座時間が短いと、2回目3回目を再度回すことが容易になりますので、合格の土台となる基礎知識の定着に与しやすいと言えるでしょう。

伊藤塾

講義中

業界で最も多くの予備試験合格者を輩出している伊藤塾です。伊藤塾の場合、インプット講座は予備試験のみを対象とする講座ではなく、「司法試験入門講座」という講座で予備試験合格、法科大学院上位校修了という、司法試験受験資格取得を賄っている形を採っています。ということで、その「司法試験入門講座」についてお話します。

人気の通学講座

伊藤塾は、有名大学生の受講生が結構多く、よって通学講座が中心となっています。教室は東京4つ(渋谷・御茶ノ水・高田馬場・立川)、横浜、大阪、京都。

講義は、法律の体系的な部分を学ぶ「体系マスター(39時間)」、短答式合格までの実力を養成する「基礎マスター(513時間)」、論文合格力を身に付ける「論文マスター(206時間)」に分かれており、計758時間もの時間になります。このうち「体系マスター」と「基礎マスター」がインプット講義に当たると考えていいですが、内容は緻密です。

通信は通学講座と同じ内容

通信の受講形態はウェブ配信、オンラインで通信端末があればいつでもどこでも何度でも受講が可能です。講義内容はライブ講義を録画したものですので通学に準じています。音声はライン録音ですので、受講生の息遣いというものはほとんど聴こえませんが、通学でも通信でも同じ講義というのは強い安心感があります。

web配信の機能はそれなりに充実していて、定番の再生スピード選択機能やマーカー保存機能があり、トピック機能はいわゆる目次のことで意外とこれは重宝すると思います。いずれにせよ、一定のクオリティは担保されています。

伊藤塾のweb講義イメージ画像

インプット主義の講座内容

伊藤塾の入門・基礎講座は「基礎マスター」という講座名になっています。基礎マスターの前に法律の全体像を学ぶ「体系マスター」という講座もありますが、こちら合わせて525時間あります。

この体系・基礎マスターで予備試験短答式までカバーしていますが、、こちらはいわゆる「インプット主義」の講座と言えるでしょう。アウトプット主義の反対で、講座時間の大半が講義中心のものであるということです。

繰り返しますが、時間を取るだけその分内容は緻密です。しっかり講義で教わることができます。ただ、その分アウトプットは自分でねん出するしかなく、結果、勉強時間は長くなってしまいますし、講義人回しにも時間が掛かります。

アガルートアカデミー

こちらは創立者が某大手予備校で司法試験講師をされていた方が立ち上げた通信専門の予備校です。まだ新興なので目立った実績はありませんが、このところ知名度を上げつつある期待の通信予備校です。

通信専門と大手の中間?

アガルートアカデミーの講義は、1コマ1時間とかの区切りではなく、1チャプター10~20分といった、まるでYouTuberのような細切れ時間で講義を進めていくスタイルです。もちろん、これは時間のない方でもすき間時間で受講できるように配慮故のもの。配信はweb配信。

合格に必要な知識の講義は「司法試験総合講義300」と名付けられ、講義時間もその名の通り、トータルで300時間です。300時間と比較的コンパクトにまとめられており、何度も回すことが可能になります。

細切れの講義時間やコンパクトなインプット講義など、通信専門の予備校らしい講義時間ですね。

細かい対策講座

入門・基礎講座は300時間とコンパクトですが、短答、特に論文対策講座はかなりの数が用意されています。各講座の時間はどの程度かはわかりませんが、数だけ見ると大手予備校と変わらない量です。そういう意味では、講座全体での講義時間はかなりの量になるのではないでしょうか。

講義時間としては、通信専門と通学講座もある大手予備校の中間と言えるのではないでしょうか。いい言い方をすれば「良いとこ取り」となるのかな、と。

LEC東京リーガルマインド

法律資格予備校の大手といえばこのLEC東京リーガルマインドですよね。知名度は抜群だし、以前ほどではありませんが、合格者も多数輩出しています。もっとも、伊藤塾との差はだいぶ広げられてしまった感は否めませんが…

そんなLECの予備試験講座ですが、法科大学院修了講座と共通です。

通学

LECは各地に教室を持っていて、全国15か所で通学講座の受講ができます。もっとも、実際に講師がライブで行う講義は1か所2か所で、殆どがビデオクラスになります。

法律知識0から合格に必要な知識の90%取得できるという「入門講座」の場合ですが、全科目で107回。これだけでは少なすぎると思われるでしょうが、LECもアウトプット主義の講座内容で、インプットとアウトプットを交互に行うカリキュラムを敷いているようです。ですので、時間云々の心配はしなくてもいいと思います。

通信講座は2コースある

LECの場合、通信コースは講義デバイス別に2コースあります。一つがウェブ配信。オンライン講義ですね。こちらは音声ファイルのDLもできますので、いつでもどこでも感がさらにアップします。

もう一つがDVDコース。再生機器が必要ですが、通信料はかかりません。家庭学習がほとんどだよ、という方はこちらの方が安上がりかもしれませんね。もっとも、そのぶん講座料金はウェブ配信よりは高いですから、考総合的考慮の必要はあると思います。

どちらかと言えばアウトプット主義

LEC予備試験講座の入門・基礎講座は「入門講座」と呼ばれ、講義時間は321時間。大手予備校としては比較的短くアウトプット主義寄りと言えるかもしれませんね。もっとも、かといって短いと言えるかは微妙な時間ではあるかもしれませんが、復習として再度回すことは十分可能な時間だと思います。

まとめ

各予備校、入門・基礎講座の講義時間を見れば講座の大方の方向性は見えてきます

アウトプット主義とインプット主義、どちらがどうとは言えませんが、インプット主義は緻密だが講義期間が長くあまり効率的とは言えず、対してアウトプット主義は講義期間が短く効率的にアウトプットに励める反面、知識に漏れが出る可能性もあり受講生にとってはちょっと心配、という傾向があることは頭に入れておくと良いと思います。

あと、昨今はどこも通信講座ではweb配信をしていますが、一定の機能は確保されていますのでその点においては安心していいと思います。ただ、多機能さやITをちゃんと生かしているという点においては資格スクエアが一歩…いや、二歩ぐらい先を行っていると思います。

おすすめの予備試験講座(通学・通信)

資格スクエア 予備試験講座

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開講5年の通信専門の新興予備校です。経営元がIT企業で技術を生かした画期的かつ効果的な学習メソッド、効率的かつ確かなカリキュラム、元大手予備校で司法試験受験講座で教鞭を執っていた講師陣による質の高い講義、それでいて大手予備校の半分程度という受講料。抜群のコスパで、社会人で通信講座をお探しの方に真っ先にご紹介したいですね。

資格スクエア予備試験講座 評価してみた

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