俺みたいになるな!私が旧司法試験に不合格になった理由を3選

こちらで示している通り、私は司法試験受験生だった時期がありました。その頃はまだ予備試験がなく、法科大学院が創設されたころ、つまり、試験は旧司法試験だったころです。

「受験生経験」とあるので当然合格には及ばず択一は何度か突破しましたが論文の壁が越えられず不合格でフィニッシュ。受験生期間約5年、受験回数も5回でした。諦めてからはすぐに振り返ることはできませんでしたが、数年経てあの頃のことが普通に振り返れるようになり、何で失敗したのかも自分なりに考えてみました。

まあ、私が思う司法試験不合格になる人の特徴3選みたいなものです。ありがちな点もあるし実際に受験生何年もやらないと気付かない点もあります。その上で今受験生はどう対策取っていくべきかも記しています。

皆さんは自分みたいな「過ち」を起こさないためにも。興味あればどうぞ。

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勉強時間があまり取れなかった

時間がない

これはありがちですが、合格に足る十分な勉強時間が取れなかったのは不合格の一因だと思います。期限を決めていたので、そこまでいかに勉強時間が確保できるかという論点はほとんど考えていませんでしたね。長期的なタイムラインが存在しなかったのは敗因の一つだと感じています。

私が司法試験の勉強を始めたのは、それこそ社会人1年生の4月です。伊藤塾の在宅校(伊藤塾では通信講座をこう呼んでいました)です。やはり仕事が忙しかったので勉強時間は思うように取ることができませんでした。

最初の2年ぐらいは平日で通勤時間も使って多い日で3時間、通常は1時間半~2時間です。完全週休2回だったのでだいたい8時間~10時間ぐらいはしていたと思います。インプットが殆どの時期なのでDVD講義の音声だけラインでPCに取り込んで音声ファイル化し通勤時間中プレーヤーで聴いていたものです。

効率的な勉強もできなかった

時間がないなりに効率的な勉強をすればまだよかったのですが、当時の予備校カリキュラムは今ほど効率的メソッドが確立されていなかったし、自分で効率化を考え始めたのも勉強開始から3年以上経過したころだし、かと言ってそれが合理的な勉強だたかは何とも言えません。

当時の伊藤塾のメソッドは落とし込むだけ落とし込んであとは「自分でやれ」という感じでした。だから受験生の資質が結構問われてくるスタイルだったんだと思っています。もちろん当時の伊藤塾がダメというわけでは決してなく、どこも似たようなメソッドだったと思います。業界でまだ確立してなかったんですね。

自分には「限られた時間で何ができるか」という点でセンスがなかったんだなと思います。

対策①:現在の予備校カリキュラムはかなり進化している

今は司法試験予備校が当時に比べてかなり進化しています。今ではどこもやってる論文学習とインプット復習に論文メソッドを持ち込むなんて当時はありませんでしたし、効率的勉強に繋がる教材・ツールが各校で利用されています。

また、社会人受験生に配慮された司法の講座もリリースされていますし、私が受験生時代とは比べ物にならないほど効率的学習ができると思いますので、社会人受験生もそれほど心配しなくても良いと思います。

苦手科目を作ってしまった

これは他ページでも書いたことなのですが、私、苦手科目を作ってしまったのですね。要は点数の取れない科目です。完全に足を引っ張ってしまった格好になりました。

当時の試験科目を振り返ってみますと、憲法/民法/刑法/刑事訴訟法/民事訴訟法/商法の6科目。このうちの下3法は論文のみです。参照:旧司法試験と予備試験の違いは? 元受験生が新旧試験を比較してみた

で、私が苦手だった科目は民事訴訟法と商法です。1科目でも苦手科目は無しなのに2科目もあっちゃあね、不合格になるはずです。この2科目って、当時もそうだし今でもそうらしいんですけど、苦手な受験生が多いです。

私が民訴・商法が苦手だった理由

なぜ民訴・商法に苦手意識を持った受験生が多いのか。シンプルに言えば下3法だからです。下3法は結構後回しにされるし上3法に重点置かれがちで疎かになる。シンプルに言えばそうです。

私の場合、言い訳はありますが、まあ同じ理由です。疎かにしてしまった。上3法と刑訴は苦手意識など全くなく、特に憲法は「何でも来いよ」と思っていたぐらいですから。

克服する受験生もいますが私にはできなかった。もちろん書ける問題もそれなりにありましたが合格するには書けない論点が多すぎたということです。

対策②:苦手科目は作らないでください

今、又はこれから受験生になる方は、苦手科目は作らないよう勉強していただければと思います。決して疎かにせず、講座カリキュラムに沿っていれば問題ないでしょう。少なくとも足を引っ張るようなことはないはず。

司法試験予備試験、各科目は同等の比率で配点されています。多少の低点は他科目でリカバリー可能ですが、それができないほどの苦手科目は命取りになります。

アウトプット期にほぼ独学勉強に終始してしまった

インプット期が終わりアウトプット期も慣れてきた時の話。私、ほぼ独学状態で時間を重ねてしまいました。人によってはアウトプット時に内に内に入りすぎて完全独学のようになってしまう。それやってしまったんです。

講師によっては注意喚起してくれるかもですが、独学勉強はこれがあるからすべきではないのです。

「もうインプット済んだからアウトプットはこれで良いんだ!」という人もいるかもですが、基本これはダメだと思います。

合格者の目に触れない答案では独学勉強と同じ

具体的にどういうことかというと、これは論文の勉強の話。アウトプット期、市販の問題集中心で問題を解く際に答案書いて自分で確認して模範解答を見てさらに確認。これしかしていませんでした。勉強した気になってましたね。

つまり、自分が作成した答案は自分以外の者が見る機会がなかったのです。これでは独学の勉強と何ら変わりません。第三者の目に触れない答案の何が問題かというと、それが合格答案かそうでないかの判断ができないのです。模範答案と照らしたところで一定レベルの目が入らないと是非はわからないと思います。

独学は、行ってはいけない方向に突き進みがちです。間違っていても方向転換してくれる人がいないと。これで良いのかダメなのか。4回目の受験前から最後の受験前まではそういった時間を過ごしていました。

対策③:アウトプット期も予備校講座と関わっていくべき

予備校講座のカリキュラムは一応2年ぐらいになっていると思いますが、その後のアウトプット期も、何らかの形で予備校講座と関わっていくと良いと思います。

答練を別途受講するとか個別指導を継続していくとか、添削サービスを受けるとか。プロのチェックが入るようなちょっとした緊張感が伴う勉強ができないと長丁場は乗り切れないと思います。

まとめ

以上、自分が司法試験不合格となった理由3点及びその対策についてお話させていただきました。

「お前にその力がなかっただけだろ?」それはその通りだと思います。自分には司法試験に合格できるだけの実力がなかった。

学習内容とは別の部分で「落とし穴」に陥ることも十分あり得るのです。そのことをわかってほしくて今の受験生に注意喚起したかった。

3番目の理由が特に危ないと思っています。カリキュラムを進めている時期はそういう心配はほぼないのですが、講座と距離ができると人によっては起こる事象です。

あなたはこの期間をどう過ごしますか?良い期間にできることを期待しています。