スタディングイメージ

司法試験予備試験予備校講座の受講料、相場はいかほどになるかご存知でしょうか。法律知識0から予備試験合格までの対策講座で下は50万円程度ですが、大手ですと100万円越えです。かなりの高額といえるでしょう。

そんな高額の司法試験予備校費用ですが、なんと10万円を切る価格で勝負してくる予備校があります。

「スタディング」という通信講座予備校ですが、この破格ともいえる価格でリリースしているスタディング予備試験講座、”買い”なのかそうでないのか、興味ありませんか?というわけで、管理人がその内容をチェックしてみましたので、興味あればどうぞお付き合いください。

スタディングとは

スタディングとは、KIYOラーニング株式会社という教育関連企業が運営している通信講座専門予備校です。運営は2008年からで、当時からつい最近まで「通勤講座」という名称でした。

コンセプトは名称通り「働く人が通勤時間で受講できる資格講座」ということで、忙しい受講生が使いやすいように工夫されている通信講座になります。

スタディング公式HPサムネイル

また、無駄なものを極力排除して、通信講座ならではの低価格講座が好評、幅広く講座を開講していて多くの利用者がいます。

スタディング司法試験予備試験講座のコースと価格

それでは、スタディングの司法試験講座を中身についてお話を進めてまいりましょう。スタディングは「司法試験・予備試験講座」という名称になります。

コースはの3つ。予備試験合格から司法試験を目指す「予備試験合格コース」2つと法科大学院生が司法試験合格を目指すための「司法試験合格コース」という構成です。

コース名 ひとこと 価格(税込)
予備試験合格コース(基礎)22年+23年試験対応 予備試験ルートで司法試験を目指すコース 89,100円
予備試験合格コース(総合)22年+23年試験対応 基礎知識、短答対策に加え、実務基礎と論文対策もセット 134,200円
司法試験合格コース(総合)22年試験対応 法科大学院生のための司法試験対策コース 119,900円

予備試験合格コースには「基礎」「総合」とありますが、これは「基礎」が短答演習を含めインプット講義のみの内容、「総合」は「基礎」に加えて論文対策と法律実務を加えた予備試験対策講座ということになります。

そして「司法試験合格コース」というのは、法科大学院から司法試験合格を目指した受験生向けの、司法試験対策講座です。

2023年度版まで有効な講座

予備試験合格コースの2つについて、2022年と合わせて2023年の試験にも対象となっています。

どういうことかというと、超難関試験らしく2022年度がダメでもそのまま2023年度も目指せるという、一定の期間はフォローします、という良心的なシステムになっています。2023年度版講座がリリースになればそのまま最新版が受講できるシステムになっています。

スタディング講座受講システム

予備試験合格コースの中身とは

それでは、入門基礎講座も兼ねている「予備試験合格コース」はどんな中身の講座なのでしょうか。「基礎」と「総合」に分けて説明することにします。

予備試験合格コース(基礎)の中身

スタディング司法試験・予備試験講座「予備試験合格コース(基礎)」は、先ほども申した通り、インプット講座ということになります。司法試験合格までに必要な知識を詰め込む講座ということですね。

そのインプット講座の構成は以下の通り。

要素 ひとこと
インプット講義 法律基本7科目(※)のインプット講義。全198時間。オンラインのビデオweb配信。オフライン受講が可能な音声ファイルもある。講義にはeb上で閲覧できる(プリントアウト可)テキスト付。
スマート問題集 全1648問。単元毎に出題される一問一答形式の確認・復習問題であるのと同時に、本試験過去問の出題傾向から重点箇所をチョイスしてオンラインで出題される。
セレクト過去問集 全807問。近年の司法試験/予備試験の近時の短答式重要過去問を厳選したオンライン問題集。丁寧な解説付き。

※憲法/民法/刑法/商法/民事訴訟法/刑事訴訟法/行政法のこと。

スタディングスマート問題集画面
スタディングセレクト過去問集画面

予備試験合格コースで使用されるテキストは?

この予備試験合格コースで使用されるテキストはどんなものなのでしょうか。テキストはインプット講義にのみありますが、webテキストになります。冊子タイプは用意していません。プリントアウトはできますが、しないとweb開かないと閲覧はできません。

内容はビデオ講義に準じた内容となっています。というのも、講義は視覚的に理解しやすいように絵や図表を多用した構成になっていますが(下1枚目画像参照)、テキストもそのような構成になっています(下2枚目画像参照)。ですから知識ゼロから理解するのには非常に適したテキストといえます。

スタディングビデオ講義画面

反面、一般的な予備校テキストのような、一定量の学習が進んだ後から振り返って復習するという使い方には適してないと思われ、学習が進んでいったときには注意が必要です。

予備試験合格コース(総合)の中身

次が「予備試験合格コース(総合)」です。(基礎)はあくまでもインプット講座にとどまっていますが、こちらはいわゆる予備試験対策講座になっています。実質的に基礎コースに論文対策を加えたものといっていいでしょう。基礎コースに以下の要素をプラスしたコース内容となっています。

要素 ひとこと
予備試験合格コース(基礎) 上記参照
法律実務基礎科目 全12時間。基本法律7科目以外で出題される法律実務(民事・刑事)のインプット講義。webテキスト付。
論文対策講座基本フォーム編 75時間/35問。論文対策講座基礎編。問題1問につき3回の講義を要して答案作成テクニック・解説を行う。あくまで基礎編なので、扱う問題も基礎的。
論文対策講座予備実践編 80時間/55問。基本フォームで固めた力を、本試験レベルに昇華する講座。基本7科目の過去6年分の過去問を素材に解答テクニックを指導。

スタディング予備試験講座元受験生はどう感じたか

このスタディング予備試験講座の内容を見て、元受験生はどう感じたか。全体的には、良い面そうでない面あると思います。法律知識ゼロの初学者が理解しやすいようにビデオ講座は工夫されている点は良いと思いますし、何よりここまで破格のオンライン講座は唯一無二のもの。

その反面でしょうか、コストダウンが内容に及んでしまっているのではないかと感じます。以下、良い面そうでない面合わせて、もうちょっと具体的に以下5点ほど挙げておきます。

初学者には敷居が低い基本講座

まずはポジティブから。上のテキスト解説でも触れましたが、基本講座なる入門講座のビデオ講義は、視覚的な効果を意識した作りになっていて、難しい法律の理解を促す狙いがあります。

これは法律知識ゼロの初学者にとっては法律という一見高い敷居を下げてくれているといえるでしょう。これはスタディング全口座に言える美点だと思います。

破格の受講料を実現

スタディングの売りの一つである低価格。司法試験予備試験講座で言えば、大手の10分の一、オンライン予備校でも5分の1程度と、かなりのプライスを実現しています。

選択科目講座が省かれている

ここからはネガティブです。講座の構成要素のどこを眺めても、選択科目についての言及がありません。ご存知だとは思いますが、予備試験でも司法試験でも選択科目は出題されます。つまり、予備試験に合格するには他校で選択科目の講座なりを選択する必要があるということ。

これはちょっと面倒くさいと言いますか、価格上がっても取り扱ってほしかったというのが本音です。

論文対策が不安

論文対策のカリキュラムが他校に比べて弱いと思いました。「予備試験合格コース(総合)」には論文対策講座が設けられていますが、他校の者と比較してどうしても見劣りしてしまいます。

すべてが講義形式になっており、受講生の答練時間がないように思います。となれば当然に添削も無し。

価格が受験生負担を強いている?

上2つのネガティブポイントもそうなのですが、結局のところ、コストダウンのしわ寄せがあるのではないかと思いました。質問制度すら設けていないのもそうだと思いますし、必要と思われる要素が欠けているのは、「価格ありき」感を個人的には感じてしまうのです。

結果的に、不明点を自分であれこれ調べたり、他校で講座探したり、市販の教材を探したり、受講生に余計な負担を強いることにもなりかねません。価格は今の倍でも十分安いのですから、もう少し充実してほしいというのが感想です。

スタディング予備試験講座の合格者は?

スタディング受講生も合格者はたくさんいらっしゃいます。やはり、「現場を知る」方の声は貴重かつ重要だと思いますので、公式Pに掲載されている合格者の声を転載させていただきます。

そのまま載せたのではなく、要約していることをご了承ください。フルでご覧になりたい方は公式Pの該当ページでどうぞ。

[char no=”3″ char=”合格者2″]働きながらの勉強でしたのでスキマ時間をフルに活用しました。

スタディングは講義が細かく分かれてますので、スキマ時間を利用するにはもってこいでした。細切れの時間でもそれを合わせるとかなりの時間勉強できます。

その意味でスタディングの講座は細切れの時間にもタブレットやスマホ一つで受講できるので社会人向けかと思います。[/char] [char no=”2″ char=”合格者3″]スタディングの講義は何度でも何時でも繰り返し聞くことができて、スタディングに司法試験で「やり切」らなければならない部分を回すことができました。

分量としても司法試験に合格するという意味で可能な限り情報をそぎ落としてる工夫を感じ、今まで勉強の分量に押しつぶされていた私としてはとてもありがたかったです。

さらに講義があるというのはモチベーション維持にも役に立ちました。
[/char]

まとめ

スタディング司法試験予備試験講座は、破格の受講料と、初学者が入り込みやすい基本講義は大きな特徴になっています。

私が指摘した部分もありますが、そこを踏まえて利用するのであれば総じては良いオンライン講座といえると思います。

法学知識ゼロでまずは司法試験の勉強を始めてみたい方、あと、結構多いようですが、法科修了してなかなか司法試験合格できない方にとっては手ごろな講座だと思います。