弁護士・裁判官・検察官という「法曹三者」になるには超難関国家試験の司法試験に合格する必要がありますが、司法試験受験資格を得るための予備試験も同様の難易度なので、合格目指す受験生のほとんどは予備校を利用します。
ただ、その予備校は案外多く、「どこにすればいいか迷う」「どういった基準で選べばいいかわからない」という声もチラホラ…
そこで、旧司法試験受験生の経験がある私管理人が、2023年にリリースされている司法試験予備試験予備校の中からおすすめをピックアップして比較しランキング作ってみました。さらに、評価項目毎でも順位を付けて評価しています。
予備校選びのポイントについても解説していますので、あなたの予備校選びに役立つ部分もきっとあると思います。
おすすめの司法試験予備試験予備校トップ3
まずは、特におすすめしたい司法試験予備試験予備校の講座を3校選りすぐりました!いずれも人気で実績も上げている優良予備校になります。
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アガルート
現在、受験生に最も支持されている予備校。スキのないカリキュラムにトップクラスの合格実績(R4司法試験636名の合格者輩出)を誇る
講座価格: 822,800円(税込)(予備試験最短合格カリキュラムライト25/26合格目標)~
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資格スクエア
IT技術を駆使した効率的学習メソッドとハイコスパフルパッケージ講座が人気の通信専門予備校。令和4年度予備試験合格率本試験の6.29倍(22.8%)。
講座価格: 719,400円(税込)~(合格フルパッケージ)
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スタディング
業界一の低価格と究極のすき間時間学習。合格実績は具体的数字は出していないが多数あり(合格者の声より推測)
講座価格: 89,100円(税込)~(予備試験合格コース「基礎」)
司法試験予備試験予備校の選び方8つの視点
司法試験予備試験予備校の選び方について、「このへん注力するといいかもしれませんね?」というニュアンスでお話したいと思います。
まずは大きく分けて、
- 掛かる費用
- 学習内容
- 費用対効果
「掛かる費用」と「費用対効果」は「講座料金」と「合格実績」です。自分の経済力と照らしてどこまで出せるかという話と、その出費に見合う効果が出せるのかという話です。実績はあくまで実績にすぎないのですが、大きな判断材料になります。
「学習内容」は細かく以下で解説します。
講義デバイスの使い勝手
講義内容は別として、使い勝手に着目するといいです。細かいと思われるかもしれませんが、ここが悪いと微妙なストレスが積もってきます。
例えば、オンラインの他に音声が使えるかとか、講義のコマ割りがセンテンス割か時間割かとか、主にどういった環境下で勉強するのかを想定してチェックしてみましょう。
また、インプット講義総時間もチェックしてみましょう。忙しい方は300時間程度でまとめられている方が時短になりますしその分復習もしやすいでしょう。
講師の講義力
特に初心者にとってはこの講師の講義力が大きなポイントです。講師がいなきゃ独学とあまり変わりませんからね。有名講師狙いも良いですし、相性重視でも良いですし。
ですから、できればデモ講義を視聴してみてほしいです。公式HPやyoutubeに出回っていますから。
テキストの質
テキストは見やすさや使い勝手を重視して選択すると良いでしょう。テキストは最初から最後まで復習ツールとして使う教材であり、自分で作り込んでいく教材です。
見やすく整理されているか、記述的・スペース的に書き込む余地は十分か等チェックしてください。
また、昨今はデジタルのテキストもあり製本ではない場合もあります。その場合にどんな機能が実装されているかも後悔のないようにチェックしましょう。
論文対策カリキュラム
司法試験予備試験対策カリキュラム=論文対策カリキュラムと個人的には考えます。いかなるメソッドを用いて合格答案が書けるように養成していくのか確認しましょう。
また特に論文は答練や添削等のアウトプット訓練が大事です。答練の有無や添削の有無・数もチェックしましょう。ここ疎かにすると余計な出費を招く可能性もあります。
受講生フォロー
試験勉強は年単位の長丁場ですので、特に社会人受験生は孤独と不安の戦いが必ずやってきます。モチベーション維持も課題です。予備校側からどんなフォローが受けられるのかは意外と大事です。
分からない箇所の質問はもちろんとして、カウンセリング等の精神的フォロー、モチベーション維持の工夫等は心配な方はチェックしておきましょう。
受講生フォローは基本人件費が掛かるので費用に反映してきます。バランス見て取捨選択しましょう。
受験サポート
模試や単科講座など、学習や試験が進んでいくと別途費用がかさんでいきます。また、ニンジンではありませんが合格特典などが思わぬモチベーションになる場合もあります。
こういった物理的受験サポートは無いよりあった方が良いに決まっていますから、本質論ではありませんが、事前確認しておくに越したことはありません。
司法試験予備試験予備校おすすめ総合ランキング
ここでピックアップする予備校は、以下の7校とさせていただきます。いずれも司法試験合格を目指す受験生に合格対策として受験指導を行っている予備校です。
- アガルートアカデミー
- 伊藤塾
- 資格スクエア
- スタディング
- 辰巳法律研究所
- LEC東京リーガルマインド
- Wセミナー
それでは、発表!
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総合1位:アガルートアカデミー
- おすすめ度:
- 28.0点(30点満点)
費用 4.0 講義・講師 4.5 テキスト教材 5.0 カリキュラム 5.0 フォロサポ 5.0 合格実績 4.5 おすすめ理由- 司法試験予備試験予備校で受験生関心No.1!(検索数・SNS投稿数調査)
- コスパ抜群内容充実コースからハイクオリティ個別指導と予算に合わせて受講
- 忙しい社会人にも道具として使いやすい教材
- 確かな論文対策カリキュラムと家庭教師のような個別指導による高合格率
アガルートアカデミーは、LECの司法試験講座の人気講師だった工藤北斗氏が数年前に立ち上げた難関資格試験予備校。法律系を中心に資格試験講座をいくつも開講していますが、中でも司法試験講座が最人気です。
コースと受講料
コースは2023年4月時点では予備試験最短合格カリキュラムは24/25合格目標と25/26合格目標の併売。両コースともカリキュラム内容のベースは24/25合格目標になりますが、仕様はだいぶ異なります。現時点では両方の価格と変更点も掲載しておきます。
講座名:予備試験最短合格カリキュラム【2024/25合格目標】
コース名 通学(税込) 通信(税込) 最短合格カリキュラム – 691,614円 最短合格カリキュラムライト – 592,020円 コーチングオプション付き – (終売) マネージメントオプション付き – (終売) 講座名:予備試験最短合格カリキュラム【2025/26合格目標】
コース名 通学(税込) 通信(税込) 最短合格カリキュラム – 932,800円 最短合格カリキュラムライト – 822,800円 マネージメントオプション20回分 – (講座価格)+660,000円 マネージメントオプション追加1回分 – (講座価格)+44,000円 特徴⓵:論文合格答案基礎力養成
定評のある論文対策。インプット段階で論文メソッドを導入、インプット講義の復習として論証集の利用でリーガルマインドを養成。そこに予備試験過去問や旧司法試験の過去問を検討する演習講座で本番で戦える実力を重ねる。 オンライン論文添削OPコースで111通、マネオプ合わせて最大250通。
特徴②:定評のマンツーマン指導
アガルート司法試験講座名物のマンツーマン指導「マネージメントオプション」。名著「総合講義一問一答」を生み出したと言われるプログラムです。各々の進捗状況や得手不得手に沿った個別プログラム。正直高額だが即時定員で埋まるほどの人気OPで合格率は通常の5倍程度にまで上がる。
特徴③:業界トップクラスの高合格率
業界でも1、2を争う合格率。アガルート司法試験講座がここ数年で急速に台頭してきたのは良質の講座内容もありますが、ひいてはその「結果」が素晴らしいから。最新の令和4年度だけで言えば司法試験合格者636名(占有率45.3%)です。ここ3年で当該講座の受講者数も8倍弱増加。
アガルート・アカデミーとは元レックの人気司法試験講座講師だった工藤北斗先生が独立して立ち上げた、難関資格試験予備校です。 その中でも司法試験・予備試験講座は大人気講座で、今、最も注目を集めている司法試験予備校だと思います …アガルートの好印象点・不安点
不安点- 以前はあった辰巳とのコラボ含め公開模試なしは非常に残念
好印象点- 現在間違いなく人気ナンバーワン司法試験予備校
- テキスト、「重問」「論証集」「一問一答」等、優秀教材&プログラムを生み出す工藤先生の有能感
- オプション無でも十分ハイレベル&ハイコスパである講座「最短合格カリキュラム」
- 通信講座離れしたNo.1に選ばれる(日本コンシューマーリサーチ調査)ほどのサポート体制
アガルートの口コミ・評判・合格者の声
- Y.Nさん 男性、40代 令和2年司法試験合格
- 私は2度目の法科大学院卒業後、2回目の受験で合格しました。 アガルートでの学びは無駄なことはできるだけ省き、必要なことを試験で対応できるよう整理できる内容となっていましたので大変有益でした。 本番では民法で大失敗したため論文で900番台と振るいませんでしたが、合格するには十分でした。
- E.Sさん 男性、30代 令和元年司法試験合格
- 答練は、典型論点から細かい論点までを1科目4回の答練の中で幅広くカバーしている点が非常に役に立ちました。解説も基本的な論点の解説から一歩踏み込んだ応用的な解説まで、過不足なく丁寧な解説がされており、関連分野まで勉強できました。答練を中心に据えた勉強でペースを作りつつ、自分に不足している点を参考書を用いて埋めていくという勉強方法をとったことが奏功したと思います。
アガルートをおすすめできる人
どんな人におすすめ?- 社会人なのですき間時間で勉強する必要がある方
- 高品質製本テキストや多彩な講座で合格目指したい方
- 質&量ともに充実したサポートによる安心感に包まれて勉強に打ち込みたい方
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総合2位:資格スクエア
- おすすめ度:
- 26.5点(30点満点)
費用 5.0 講座・講師 4.5 テキスト教材 4.0 カリキュラム 5.0 フォロサポ 4.0 合格実績 4.0 おすすめ理由- 2000時間合格を謳う高効率の学習メソッド
- 価格と内容・受験生サポートのコスパは他校を圧倒
- アウトプット重視のカリキュラムでこれまで100人超の予備試験合格者輩出
資格スクエアは、2015年に開校したオンライン専門の新興予備校。学習メソッドは従来型を発展させ、クラウドコンピューティング学習システムを採用。
コースと受講料
講座名:予備試験講座第9期
コース名 通学(税込) 通信(税込) 合格フルパッケージ(デジタルテキスト) – 620,400円 合格フルパッケージ(製本テキスト) – 660,000円 特徴⓵:先進的なオンライン講座
ITの技術を駆使して先進的なオンライン講座を実現。「最小の努力で最大の成果を」という効率化の追求より、アウトプットによる実力養成カリキュラムが柱。 開講より7年で100名超の予備試験合格者を輩出し、2019年度予備試験論文式試験で、トップ成績合格者を輩出した論文実力養成メソッドは定評あり。
特徴②:業界重鎮講師による丁寧な講義
資格スクエアにはベテランカリスマである高野泰衡氏が講師です。大手の予備校で多くの合格者を輩出してきました。法律初学者にも要点押さえたわかりやすい講義が特徴です。
特徴③:他校を圧倒する論文添削数
業界一の論文添削数。資格スクエアは徹底したアウトプットカリキュラムを推し進めて、その表れの一つが論文添削数。205通の論文添削が組み込まれいる。これは基本講座単体での添削数では業界最多。
司法試験予備試験受験業界においては、コロナの影響もあり通信講座が人気です。2010年代中盤まではどちらかというと通学の方が多かった印象がありますが、今は確実に逆転しているでしょう。 そんな司法試験における通信講座人気につ …資格スクエアの好印象点・不安点
不安点- あまりサポート体制は厚くない
- 「あの」ミステイクはどうしたって不安を覚える
好印象点- コスパは予備校講座でナンバーワンか
- 高野講師の講義が受けられる
- 「満点ではなく合格点を」という効率的なメソッドド、確かな論文力育成カリキュラム
資格スクエアの口コミ・評判・合格者の声
- 松本さん(仮称) 女性 令和元年度予備試験合格
- 地方在住で通学ができない、家事・子育てのすき間時間を活用できる通信予備校を考えていたところ、友人伝手で資格スクエアを知りました。テキストが分かりやすく、短答・論文・口述までサポートが充実していたので、安心して勉強を進めることができました。家事と子育てで日によっては30分ぐらいしか勉強でなかったが、週末は家族の助けもあって8時間程度の勉強時間を確保していました。
- R.Nさん 男性 平成30年度予備試験合格
- 資格スクエアの入門講義は非常に安く、その点で他の予備校とは一線を画していました。また、入門講座を担当する講師も他校と比べて遜色ない実績をお持ちの方でしたので、その点も不安がありませんでした。結果、金銭面や講座・講師の質どれをとっても、トップクラスであると考えたので、資格スクエアを受講することにしました。
資格スクエアをおすすめできる人
どんな人におすすめ?- 低価格だけどコスパの良い通信講座を探している方
- 勉強時間があまり取れそうにないのでできるだけ早期に予備試験合格を望んでいる方
- 段階的&緻密な論文試験対策をしたい方
資格スクエア予備試験講座合格フルパッケージ
先進技術&ハイコスパの予備試験講座です。資格スクエアほど「学習を科学する」というロジカルを意識させるカリキュラムはなく、説得力は高いです。AIの技術を利用した教材や模試、高機能講義画面など効率的に学習を進めたい方向け
講座価格帯 講義 講師 50万円~60万円台 オンライン/音声 高野泰衡講師 テキスト フォロー 実績 製本(有償)/デジタル 質問・カウンセリング R4予備試験の合格率本試験の6.29倍 -
総合3位:スタディング
- おすすめ度:
- 25.5点(30点満点)
費用 5.0 講座・講師 4.5 テキスト教材 4.5 カリキュラム 4.0 フォロサポ 4.0 合格実績 3.5 おすすめ理由- 断トツで業界最安値の受講料は気軽に始められる
- 入門講義が初学者でも理解しやすいように工夫されている
スタディングは忙しい社会人でもすき間時間で資格が取れるようにと開校された通信講座。各種講座を幅広く展開し、累計受講者数は8万人を突破している人気予備校です。低価格や分かりやすい講座内容が評判。
コースと受講料
講座名:予備試験合格コース[2023年+2024年試験対応]
コース名 通学(税込) 通信(税込) 基礎 – 89,100円 総合 – 128,000円 司法試験合格コース – 119,900円 特徴⓵:業界一の低価格
スタディングで真っ先に取り上げたいのがその低価格。予備試験講座は通信でも60万円台から大手になると100万円台かラのプライスが付きますが、スタディングはけたが2つ違います。内容はシンプルですが、それでも一定のクオリティはありますので、勉強始めるには十分な内容。
特徴②:わかりやすさに注力したビデオ講義
初心者が法律を理解できるよう心血注いだ感のある講義を展開しています。 テレビのワイドショーからヒントを得ているフリップを使っての講義は、法律の初学者でも理解できるように工夫。
特徴③:すき間時間を前提とした受講スタイル
「働く社会人のための講座」というコンセプトで展開しています。まとまった勉強時間が取りづらい社会人のための配慮がなされています。また、1講義はおよそ30分ということでこれも隙間時間仕様、社会人には使いやすい講座になっています。 -
司法試験予備試験予備校講座の受講料、相場はいかほどになるかご存知でしょうか。法律知識0から予備試験合格までの対策講座で下は50万円程度ですが、大手ですと100万円越えです。かなりの高額といえるでしょう。 そんな高額の司法 …
スタディングの好印象点・不安点
不安点- フォローが薄いことに変わりはなく不安
- 講師や受講生も認めている通り、スタディングだけでは不十分
- 論文アウトプットがなく、孤独なアウトプット訓練を強いられそう
好印象点- 質問ができるようになった点は好印象
- 費用は断トツの安さ、気軽に勉強が始められそう
- すき間時間での勉強のしやすさ
- 初学者でも頭に入ってきやすいビデオ講座の構成
スタディングの口コミ・評判・合格者の声
- Y.Yさん 男性 令和4年度予備試験合格
- 主に通勤時間帯(1日往復2時間)に利用していましたが、そのコンセプト通り、1コマが30分程度と使い勝手が良く、また、他社の通信講座と比較しても操作性に優れていたことから、それから4年間、通勤中は常に講座を聴いていました。最後の1年間は小村先生の判例論証講座をひたすら回していました。
- Tさん 男性 令和年度司法試験合格
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スタディングの総合パックを利用しました。特に、論文講座は、規範捻出の際の視点などを得ることができ、その後の司法試験過去問の検討の際に役立ちました。また、基本講座を高速周回することで、短答式試験の正答率の高い問題を落とさなくなったため、これも有用であったと思います。小村先生、小倉先生、ありがとうございました。
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総合4位:伊藤塾
- おすすめ度:
- 25.5点(30点満点)
費用 2.5 講座・講師 5.0 テキスト教材 4.0 カリキュラム 4.5 フォロサポ 4.5 合格実績 5.0 おすすめ理由- 質・量ともに他校を寄せ付けないする分厚い講師陣
- KINGにふさわしい圧倒的な合格実績
司法試験予備試験予備校界の”KING”と言って良い、法律資格予備校大手の伊藤塾。通学はもちろん通信講座もあるが、どちらかというと通学に人が集まっている。圧倒的な合格者数が自慢の予備校。
コースと受講料
講座名:司法試験 入門講座 2年合格コース 伊藤塾長クラス
コース名 通学(税込) 通信(税込) 本科生 1,188,000円 1,148,000円 本科生+リーガルトレーニング 1,364,900円 1,324,900円 特徴①:圧倒的な講師力
講師は伊藤塾長を始め呉講師などカリスマ講師を揃え、その他も実力を備えた講師陣が軒並み鎮座。質・量ともに業界一です。
特徴②:確かな合格実績
講師力によるものが大きいと思われる合格実績はこの業界でもトップクラス。司法試験予備校のキングの名にふさわしいものです。
特徴③:「論マス」の存在
伊藤塾司法試験入門講座には「論マス」こと論文マスターという論文対策講座があります。論文の分析講義と答練で構成されていますが、この講座を取るために伊藤塾に決めたという受験生も多いです。
「伊藤塾」と言えば、この司法試験受験業界では最も有名であり、最も多くの合格者を輩出している大手予備校と言えるのだと思います。司法試験予備校を探そうと考えれば、まず間違いなく検討はされる学校と言えるでしょう。 何を隠そう、 …伊藤塾の好印象点・不安点
不安点- 入門講座のみならそうは思わないが司法試験体策までだとやはり高額
- 現時点では基本的に通学講座を前提としたカリキュラム・構成・仕様、通信向きになっていないしやっつけ仕事感が
- 講義時間や講義動画の仕様等もっとオンライン化し社会人に寄り添った構成にしないと時代遅れに?
好印象点- 一流講師どころの講義
- 合格実績の安心感
- 大手予備校らしい厚いサポート、論マスの存在
伊藤塾の口コミ・評判・合格者の声
- Y.Nさん 会社員、女性 平成30年度予備試験合格
- 勉強の量では学生に勝てないので、伊藤塾のメニューを最大限利用しながら、いかに効率的に試験対策を行っていくかがポイントになると思います。
- Y.Cさん 学生、男性 平成30年度予備試験合格
- 教材としては、伊藤塾のテキストしかやっておりませんが、合格することができました。塾長、本田先生、伊関先生のご指導に従いました
伊藤塾をおすすめできる人
どんな人におすすめ?- カリスマ講師の指導を受けたい方
- 業界No.1ブランドによる安心感を持って勉強に打ち込みたい方
- 時間や費用よりも緻密な講義を重視している方
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総合5位:LEC東京リーガルマインド
- おすすめ度:
- 25.5点(30点満点)
費用 3.5 講座・講師 4.5 テキスト教材 4.5 カリキュラム 4.5 フォロサポ 4.5 合格実績 4.0 おすすめ理由- クラス制による一貫指導
- 老舗のブランド力
- スキがなくバランスの良い講座内容
資格予備校と言えばという枕詞が付くほどの老舗LEC、司法試験講座も長い歴史があり過去たくさんの合格者と優秀な講師を輩出してきました。司法試験講座については永遠のライバル?伊藤塾に押され気味感は否めませんが、それでも質の高い講座をリリースしています。
コースと受講料
講座名:司法試験2年合格コース(武山・田中・赤木・森 各クラス)
コース名 通学(税込) 通信(税込) 通学(webフォロー付) 1,160,000円 – 通学(DVDフォロー付) 1,392,000円 – 通信web(模試自宅受験) – 1,102,870円 通信web(模試のみ会場受験) – 1,102,870円 通信DVD(模試自宅受験) – 1,323,300円 通信DVD(模試のみ会場受験) – 1,323,300円 特徴①:クラス制
老舗のレックの講座の特徴として、クラス制を採っていること。講師を一人決めたらその講師が最後まで面倒見てくれるスタイルですので、指導には一貫性があり、受験生が戸惑うことは皆無でしょう。
特徴②:バランスの良い講座内容
良い意味でバランスの取れた講座という印象。添削もあり答練もある、コンパクトな入門講義で模試もあります。
LECの好印象点・不安点
不安点- クラス制という点以外大きなアピールポイントが見当たらない点
- 歴史と実績のある大手予備校なのに講師のネームバリューが伴っていない
好印象点- 老舗の安心感
- 内容の充実したて難くまとまっている講座構成
- 全国公開模試が無料で受講できる
LECの口コミ・評判・合格者の声
- Hさん 男性、会社員 令和元年度予備試験合格
- 私はまったくの法律初学者でしたが、入門講座の先生の講義はとても素晴らしく、法律知識ゼロにも関わらず、初回から法律の世界にすんなり入り込むことができました。また、一方的に受講生に対して講義するというスタイルではなく、適宜、受講生に質問をしながら進めてくださるのが良かったです。
LECをおすすめできる人
どんな人におすすめ?- クラス制の一貫指導で司法試験合格目指したい方
- 大手予備校でもお得な価格で受講した方
- 取りたて特徴はないが安心感を持って受講したい方
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総合6位:wセミナー
WセミナーとはTACの難関法律試験予備校のブランドで他に司法書士があります。こちらも老舗予備校といえ大手らしく総合的に優れた講座を展開。司法試験は他校に押されて影が薄い印象。同じ大手ならレックや伊藤塾の方が選ばれやすいかも?
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総合7位:辰巳法律研究所
司法試験受験業界ではレックと双璧をなす老舗中の老舗です。旧司法試験時代はそれなりに勢力があったのですが、時代の流れもあってか若干他校に押され気味。それでも、答練や模試は定評があり、模試は他校との提携も多い
司法試験予備校を項目別に比較してランキング!
上で取り上げているおすすめ予備校を、項目別にて比較し順位を付けてみました。同時に。元司法試験受験生視点で簡単な評価コメントも入れています。予備校はアガルート、伊藤塾、資格スクエア、スタディング、LECの5校です。
関連記事:伊藤塾とアガルートをガチ比較!あなたはどっちの予備試験講座を選ぶ?
予備校費用を比較
受講料は10万円~150万円に届きそうとかなりの広範囲になりますが、平均値としてもかなりの高額の部類と言えるでしょう。司法試験講座も含めればさらに値は張るわけですが、額だけを見ず、内容も含めて検討されることをおすすめします。
関連:弁護士になるまでいくら掛かる?司法試験予備校や司法修習費用を算出した
予備校名 | 最低価格(税込) | 最高価格(税込) |
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アガルート | 592,020円 | 932,800円 |
資格スクエア | 719,400円 | 759,000円 |
伊藤塾 | 1,148,000円 | 1,364,900円 |
LEC | 1,102,870円 | 1,392,000円 |
スタディング | 89,100円 | 138,000円 |
講座料金踏まえて以下のように評価をさせていただきました。
1位:資格スクエア | 業界最安値ではないが低価格帯。論文添削205通や論文合格者には無料で口述模試を提供するなど、内容と相場を考えればコスパかなり良い。 |
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1位:スタディング | 費用に関しては業界断トツの安さ。10万円前後というのは大手で言えば約10分の一、通信専門でも5分の一程度。価格だけ見れば敵なし。 |
3位:アガルート | 最新版(25/26)の価格帯は通信予備校と大手通信版の中間点、内容充実度は最強。24/25はかなりお得充実度はちょい落ち。高いか安いかは個人差。 |
4位:レック | 絶対的価格は高いが、予備試験講座としてみればではあるが、大手であることと内容の充実度を鑑みるとコスパは及第点 |
5位:伊藤塾 | 入門講座自体は大手予備校相場だが、司法試験まで行くと結局は高価だなと感じる。 |
予備校講義を比較
講義の中でも、インプットに当たる入門基礎講義を比較してみました。基本デバイスは何か、オフラインで使用可の音声ファイルの付属、そして、総講義時間の比較です。道具としての使い勝手と、知識詰込み型or復習に時間が割ける型がわかると思います。
現在、司法試験予備校の通信講座はほとんどがオンライン講座になっているということは多くの受講検討者が知るところだと思います。 ただ、そのオンライン講座の内容がどうなっているか、どこまでがオンラインでどこまでがそうじゃないの …
1位:アガルート | オンラインと音声DL。インプット講義は1チャプター当たり20分程度すき間時間に適す。再生機能は平凡。総講義時間約300時間とコンパクト、復習しやすい。 |
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2位:資格スクエア | オンラインと音声DL。総時間300時間程度。必要な知識を必要な分だけというアウトプット主義講義。PC画面であればweb講義の利点が堪能できる |
2位:スタディング | オンラインと音声DL。総講義時間は198時間とかなりコンパクト、1講義30分程度と短くまとめられており、すき間時間も使いやすい。 |
4位:レック | オンライン&通学。DVDコースもあり。基礎講義は330時間程度と比較的コンパクトにまとめられている。 |
5位:伊藤塾 | 通信はオンラインのみ、機能は倍速&チャプター等で普通。実はオンラインライブ講義も受講可。塾長呉共に講義時間500時間を裕に超える。呉クラスも同程度 |
予備校講師を比較
司法試験予備校は、講師のネームバリューで集客する側面もありますので、人気講師を追い求めて予備校を選ぶというのも有りだと思います。
世間的な評価と、管理人が直接指導を受けた講師も数人いますので、個人的な感想も混ぜてみました。実際にはご自身でHPやYouTubeに上がっているデモ講義動画を視聴することをおすすめします。
1位:伊藤塾 | 質量とも業界一。塾長・呉講師他、商法訴訟法のスペシャリストの本田講師等、名前で受講生を多数呼べる講師が何人もいる。選択は塾長or呉どちらか |
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2位:アガルート | 工藤北斗講師が基礎講義他多くの講義担当。基礎を重視しつつハイレベル講義には定評あり。他の講師は粒ぞろいて評判も良く、質・量備わった充実講師陣 |
3位:資格スクエア | 基礎講座は大手で教鞭を執っていた高野泰衡講師(先生自体は既に移籍、形式的には掛け持ち?)。講義力は確か。特に初学者に教える技術は定評あり。 |
3位:レック | 準完全クラス制で田中・武山・赤木講師の3クラス。伊藤塾に比べればだいぶ差を付けられている部分だが、講師の質自体は高く一定の人気はある。 |
5位:スタディング | 小村弁護士が基礎講座を担当。もうひとり、論文講座を担当されている小倉講師。見せ方を工夫しているので初心者でも特にわかりやすいと思われる。 |
予備校テキストを比較
テキストのデバイスと機能、簡単な評価をさせていただきました。評価の視点は復習教材としての使い勝手です。見やすさや記述の仕方は大事ですし最後まで使うのに適しているか等。
また、WEBテキストの機能として、書込みは可能かどうか。テキストは書込みだらけになってくると思いますので、WEBでも自分だけのオリジナルテキストが出来上がるでしょう。
1位:アガルート | 製本とオンライン。工藤講師自作フルカラーテキストは受験生満足度高く業界随一。使い勝手は良し、優秀教材。 |
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2位:スタディング | オンラインのみ。web上の書込み可。テキストは講義で使用したフリップと同じ、わかりやすいがカリキュラム上あまり重視していない? |
3位:資格スクエア | オンラインがデフォ、製本は有償。オンラインテキスト編集自在、条文も1クリック表示等高機能と高機能。オンラインではトップクラス。内容簡潔だが良 |
4位:レック | 製本。悪くはないが情報過多感あり。講座オリジナルなので、市販よりも司法試験用に使いやすいものと想定できる。 |
5位:伊藤塾 | 製本のみ。モノトーン刷りのバインダーでかなりかさばる。書き込みをするとゴチャゴチャして見ずらくなるほど情報量が多い。正直前時代的。 |
予備校カリキュラムを比較
予備試験・司法試験合格のポイントは論文試験対策にあると思います。予備校講座での論文カリキュラムは非常に気になるところ。0からいかなるメソッドで合格答案が書けるようになるかチェックしましょう。
関連:司法試験予備試験の論文対策-答案の書き方や最速勉強法をご紹介
1位:アガルート | 良講座で基礎段階から論文対策。論証を復習に使ったり旧試験過去問も利用、論文添削も100通。「重問」は大人気講座。必要ならマネオプの個別指導も |
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2位:資格スクエア | 合格から逆算した実力進捗。論文カリは論文試験1位者を生む。論文添削は205通と通常プログラムでは業界最多。AIを利用した先進プログラムが充実 |
3位:伊藤塾 | 基礎段階から論文の書き方や基本問題を。論文添削は46通だが添削者と2way、個別指導に近い。ただし、リートレ付けないと伊藤塾意味ない |
4位:レック | 答練が2回行われるなど、練習は多いが添削が27通と少ないか。論点潰すというよりも重要論点をしっかり固めるという印象。 |
5位:スタディング | 基礎段階は単なる知識のインプット&テスト復習で論文には基本触れず。論文講座は「総合」で受講できる。講師→受講生のワンウェイで添削なし。 |
予備校フォロー制度を比較
1位:アガルート | 質問はFacebookから何度でも可(無料)、月一カウンセリング(30分程度、opなし受講生限定)、月一ホームルーム。通信の域を超えた受験生フォロー |
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2位:伊藤塾 | 質問制度・カウンセリング制度。自習室の利用、通信生のスクーリング、通学生の講義の録音可 |
2位:レック | フォローは大手予備校の中でも厚いという印象。質問制度はもちろんだが、受験生ケアについては講師カウンセリングや受講生間交流など |
4位:資格スクエア | 質問は講義中のオンラインの画面でワンクリックでOK、フォローアップは月いち15分程度 |
5位:スタディング | コースによって回数制限で質問可。 |
予備校受験サポート・合格特典を比較
予備試験から司法試験へと歩みを続ける過程において、様々な関門がありその都度費用が生じます。予備校はその際のサポート制度を設けています。 各校中身は異なりますが、受講料免除ないし補助、合格お祝い金で統一されています。
むろん、制度ですから要件がある場合が殆どですが、利用できれば費用の助けになりますので、各校確認してみてください。
1位:アガルート | 予備試験合格者は司法試験対策講座20万円分サポート(24/25)、予備試験合格者は講座費用全額返金(25/26)。 |
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2位:資格スクエア | 論文試験合格者は口述模試無料。 |
3位:レック | 予備試験合格後、司法試験合格までの講座(答練・模試など)が全て無料、予備試験合格者受講料50万円キャッシュバック。割引制度多数。 |
4位:スタディング | 合格お祝い金(20000円)制度 |
5位:伊藤塾 | 公開模試無料受講、合格祝賀会参加 |
予備校合格実績を比較
司法試験予備試験予備校を選ぶにあたって、誰もが気になるはずの合格実績。受講生のどのくらいの人が合格していっているのかを比較。
司法試験予備試験予備校を選ぶにあたって、「実績」というのは非常に気になるところです。つまり合格率、あるいは合格者数ですね。その予備校を利用した方のどのくらいの率や数が合格しているのか。気にならない人はいないでしょう。 と …
1位:伊藤塾 | 令和4年度司法試験合格者の80.7%が伊藤塾利用者、同年度予備試験合格者の402名(85.2%)が伊藤塾利用者 |
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2位:アガルート | 令和4年度司法試験合格者636名(占有率45.3%)が講座利用者、令和4年度予備試験合格者数アガルート利用者は全国平均の4.9倍。1,2位を争う合格実績 |
3位:資格スクエア | 100名以上の予備試験合格者輩出、令和元年度予備試験論文試験成績1位者輩出、令和4年度予備試験合格率全国平均の6.29倍 |
4位:レック | 近年の全体的なデータは非公表、個別クラスや個別合格者は多数HPに掲載。 |
5位:スタディング | 合格者はいらっしゃるようだが、数字としては公表なし。 |
独学では司法試験合格は無理か?
「司法試験は予備校費用がもったいないから独学で目指すわ」こういう方もいらっしゃるかもですね。
私の意見ですが、独学では司法試験合格無理だと思います。私、旧司法試験受験生だったので初心者の方よりは状況わかっていると思いますが、その視点で答えています。
理由は一言でいえば「独学で合格できるような試験じゃない」に尽きます。法学部出身、というだけでは同様。初心者よりも多少は前にいますが所詮その程度。無理な理由を具体的にいえば、
- 独学でも法律は学べるが司法試験レベルまでの理解は厳しい
- 論文試験対策は独学では市販テキストがあったとしてもほぼ不可能
- 上記2点の状況下で何年も独学できるとは到底思えない
と3点挙げてみました。要は暗闇でどこに向かっているかわからない道で迷子になるようなものです。もちろん、世の中には独学で受かる天才もいるかもしれませんが、天才の真似をしても一般人には無理な話。私はそう思います。
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まとめ-あなたに合った予備校で合格を勝ち取って
長々と最後までお読みいただき、ありがとうございました。以上、元受験生が2022年度おすすめの司法試験予備試験予備校のご紹介とともに徹底比較してみました。
特に上位3校は、司法試験受験業界でもっとも受講生を集めている予備校ですしSNSで話題に上がる頻度が最も多い予備校です。それには理由があるわけで、それだけ実績を残しているということだし、特徴が受験生に受け入れられているということだと思います。
また、予備校に行くか否かを迷ってたりその気はあるけど踏ん切りがつかない方、私が考える決断ポイントの記事もありますので興味があれば参照してみてください。
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アガルート
現在、受験生に最も支持されている予備校。スキのないカリキュラムにトップクラスの合格実績(R4司法試験636名の合格者輩出)を誇る
講座価格: 822,800円(税込)(予備試験最短合格カリキュラムライト25/26合格目標)~
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資格スクエア
IT技術を駆使した効率的学習メソッドとハイコスパフルパッケージ講座が人気の通信専門予備校。令和4年度予備試験合格率本試験の6.29倍(22.8%)。
講座価格: 719,400円(税込)~(合格フルパッケージ)
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スタディング
業界一の低価格と究極のすき間時間学習。合格実績は具体的数字は出していないが多数あり(合格者の声より推測)
講座価格: 89,100円(税込)~(予備試験合格コース「基礎」)