予備試験合格までは長いなあ

予備試験においては短答試験突破者のみ受験できる二次試験、司法試験では4日間のうち1~3日目で実施される論文式試験。問題文に対して論述形式で答案を作成する試験です。

「予備試験の天王山」とか「論文試験が本当の意味での司法試験である」等、非常に重要な試験として語られますが、まさにその通り。予備試験短答試験合格者でもたった20%しか合格できないという大変難易度が高い試験ですが、何か良い対策はないのでしょうか。

ということで、論文試験の答案の書き方や論文試験対策ポイント、最速で合格答案が書けるようになる勉強法についてお話します。論文合格者でもない私が合格答案を一から教えることはできないですが、こんな感じで皆さん書いていますよという軽いイメージができればと思います。それでよろしければお付き合いください。

司法試験予備試験の論文試験はどんな問題が出題される?

論文試験解答用紙

論文試験とはリード部分に述べているような試験ですが、どういった問題が出題されるのでしょうか。

現行制度における論文問題、事例問題が出題されます。事例問題とは事件・紛争事例があってそれを法的に解決する問題です。法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)登用試験なのですからそう言った力が試されるということになのでしょう。

論文試験答案の基本的な書き方

問題分析

司法試験予備試験論文問題はどういう書き方で答案を作成していくのでしょうか。

まず最初にお話しておきたいのは。論文すなわち論理の記述であるということ。すべて理由や根拠をもって展開されていくことになります。司法試験予備試験の論文問題も例に漏れず、思い付きや論理破綻はご法度です。

三段論法とは

そこで論文答案の作成に必要なのは「三段論法」という考え方です。趣旨がズレるので細かくは触れませんが、要は大前提となる命題を証明するための論的推論展開です。例えば以下のようなもの。

  1. 大前提:私は大阪出身である
  2. 小前提:大阪は関西地方である
  3. 結論:私は関西人である

これが三段論法です。

論文試験で用いられる三段論法

論文試験の答案作成もこの三段論法が用いられます。上の形が、

  1. 大前提:条文や判例による規範
  2. 小前提:規範のあてはめ
  3. 結論

というように、法的三段論法による展開がなされます。これを基に次へお進みください。

論文問題の答案構成

論理構成

司法試験予備試験論文試験の答案は以下の形で構成されることになります。

  1. 問題検討&論点抽出(問題文より法的論証が必要な部分を見つける)
  2. 問題提起(なぜこの部分が論点になるのか)
  3. 規範定立(大前提:条文や制度趣旨、判例を使って規範を立てる)
  4. あてはめ(小前提:立てた規範を事例にあてはめる)
  5. 結論(結論:それによってどうなるかどういった解決が図れるか)

3以下が完全に三段論法であることがお分かりだと思います。この1から5までのプロセスで1つの論点を論述していくのです。この他にも論文にはいくつかのマナーがありますのでフリーハンドで書くわけにはいきません。そのマナーを押さえつつ一定文字数で制限時間内で答案を作成していくのです。

答案の書き方事例を交えて解説

順追ってに解説します。私も受験生から離れて随分経ちますので、ツッコミは無しでお願いします。イメージだけ捉えていただければ。

1.問題検討&論点抽出

まずはこんな問題があったとします。刑法です。

甲が知人乙が経営している旋盤工場に深夜無断で忍び込んで自身の携帯用充電器に電気を使用して充電した。4台目の充電器に充電中に警報装置が作動して警察が急行、甲は身柄を拘束された。この場合の甲はどのような罪に問われるか。

実際にこんな短い問題はありませんしこんな単純な問題も出ません。どういった事例かを把握しポイントとなる箇所にあたりを付けます。パット見、2つぐらいの刑法に抵触しそうですが、ここで取り上げたいのは「電気を使用して充電」の部分です。これが論点抽出です。

2.問題提起

なぜこれが論点になるのか。実は電気を断りなしに使用することが窃盗罪ににあたるかどうかは刑法上の論点となるのです。その大昔、「電気は窃盗罪の「財物」に当たるのか」という論点で裁判が争われたことがあります。

刑法第235条 【窃盗罪】

他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。

電気が窃盗罪の「財物」なら窃盗罪適用の可能性、財物でなければ罪には問われない。問題文より論点をなり得る部分を抽出し、なぜここが論点となるのかを問題提起してあげるのです。どういう問題提起がいいかというと、上で書いている通り、「電気は窃盗罪の「財物」に当たるかが問題となる」みたいなことを提起すればいいのかなと思います。

3.規範定立

問題提起したら結論を出すための規範を定立しなければなりません。電気が財物なのか否かを判断するための規範です。この場合、判例ですので判旨(判決文要約)を引用元含めて示してあげることになると思います。ちなみに、電気は窃盗罪の「財物」にみなされます。

論証とは

この規範定立に必要なのが「論証」です。論証とは、規範定立に必要な論点展開の構成文のこと。規範定立の中でまた別の三段論法が展開されると思ってください。

この論証、実はひな形としてすでに用意されているのです。以前は論証パターンとか論証ブロックとか言ったりしていましたが今は知りません。論点ごとに用意されていて、その論点を答案に展開する必要があれば論証を頭の中から引っ張り出してきてそこにうまくあてはまるように記述する。

憲法の論文問題で「私人間効力」を論点として展開する必要があればその論証を、民法論文問題で「復帰的物権変動」の論点を展開する必要があればその論証を引っ張ってくるというような具合。

4.あてはめ

規範を立てたらそれを問題文事例にあてはめていきます。そしてあてはめてみて評価をしていきます。立てた規範と事例を照らし合わせてみてどうか?を評価するのです。

5.結論

あてはめができれば結論も出していきます。設問が要求していることに答えていくのです。電気が窃盗罪の「財物」とみなされるわけですから事例からすれば甲の行為は窃盗罪の罪に問われますので、その旨を結論として論述します。

論文試験とは論点を論証する問題

論文問題はこのような形で答案を作成していきます。予備試験も司法試験も大きな差はありません。司法試験の方が難易度高いようですが、あくまで予備試験の延長線上です。問題文にもよりますが、1問につき2回とか3回とはこれを繰り返します。

このように、司法試験予備試験の論文試験とは論点を論証する試験ということになります。これがすべてではありませんが、上の5ステップをひとつの論証と考えればそう言っても差し支えないでしょう。

各科目、一定範囲内の文字数で制限時間内に解答していきます。

司法試験予備試験論文試験対策とは

このような論文試験で合格点が取れる答案を作成をするにはどうすればいいのでしょうか。それは以下の3点を対策ポイントして挙げられると思います。

  • 真似る
  • 書く
  • 添削

司法試験予備試験の論文試験で合格答案が作成できるようになる最良の方法は、この3点を意識して対策を立てると良いと思います。以下3点解説します。

真似る

オウムのモノマネ

まずは真似てみること。司法試験予備試験に出てくる論文なんて、法科大学院の学生でもない限り、単なる法学部出身というだけでは書けないと思います。殆んどの人が書けないのであれば、模範答案を真似ることから始めるしかありません。

論文試験を合格している人だって最初は書けなかったはずです。それでも合格答案が書けるようになったのは、真似ることから始まっているはず。

最初に合格答案のクオリティを見ることで、こういう書式で、どういうことをどういう順番で書いていけばいいかがわかるわけです。そしてそれを真似してみる。

書く

書く

次に書くを実践してみましょう。すなわち、「真似て」で得た経験・スキルを生かして、自分で論文問題を解いてみる。

最初は問題分析が拙くて論点が出てこなかったり落としたり、出てきても間違てしまうことも多々あるでしょう。書いてみたところで、合格答案には程遠い出来だと思います。

当然それでいいのです。間違えてしまった箇所や論点落としたりしたところはその都度、再度勉強していけばいいのです。そうやって書いていけばいくほど論文を書く力が付いていきます。

添削

添削

たくさん書いて行けば力は付いていきますが、それだけではどこかの地点で成長は止まってしまいます。受験生が自力だけで勉強していく限界点が必ずやってきます。

そこを打破するために、「添削」してもらうのです。添削者はもちろん、論文試験合格者です。論文試験合格者≒予備試験合格者ですし、きっと司法試験合格者でしょう。いずれにせよ、合格答案が作成できる人に書いた論文問題を添削してもらうのです。

添削してもらうことによって、もしおかしな方向に学習が進んでいるとしたら修正できますし、自分の得手不得手も顕在化してくると思います。また、合格答案を書くためのノウハウなどもアドバイスしてくれるかもしれません。

添削者がいるということは、論文合格のために本当に大きな力になってくれるはずです。

論文試験合格答案が書けるようになる最速勉強法とは

講座を受講して論文を学ぶ

論文試験答案の基本的な書き方や対策はご紹介しました。あとはこれらを生かした勉強法ですよね。書くのは易しだけどどう実践していけばいいのか?

司法試験予備試験予備校でも論文対策が充実している講座がありますのでそれを受講すると良いでしょう。そのカリキュラムに沿って進めていく勉強法が最速で合答案が書けるようになる勉強法と言えます。

どちらの予備校カリキュラムも「真似る」「書く」「添削」で実力を付けていくメソッドが基本になっていて、効率的に実力を付けていくことが可能です。

独学で論文の勉強はどうか?

論文の勉強は独学で市販の参考書を使ってダメなのでしょうか。ダメとは言いませんが、合格は難しいと思います。本気で合格を目指すのであれば、独学という選択肢は除外するべきでしょう。

論文の勉強は、法律知識の勉強というわけではなく、書き方の訓練です。知識は本でもある程度は取得可能ですが、書き方は実践中心です。ですので、ズレた訓練を実践してしまうとそのまま突き進んでしまいます。わけわかっている方に逐一チェック入れも貰わないと効率的ではありません。

いずれ合格に見合う実力が身に付くかもしれませんが、それはいつになるのか?そこまで勉強が続けられるのか?そこまで考えれば、最初から予備校を利用した方がどれだけ効率的か。

予備校勉強法のメリットとは

論文試験対策の予備校勉強法は

  • 段階的・効率的にに実力が付けられる
  • 論文勉強時間が大幅に短縮できる
  • 論文合格答案がデザインできる

といったメリットがあります。それぞれ解説していきます。

段階的・効率的に実力が付けられる

最速で合格答案が書ける実力を身に付けるには、必要なことをしっかり確実に身に付ける必要があります。何が必要かは段階的に変わってくる者であり、進捗に合わせて都度吸収していくべきなのです。

予備校にはそういったノウハウがあり教材があります。無駄なことはせず、段階的に実力を身に付けていくことが効率的であり、ひいては最速ルートということになります。

司法試験合格へ駆けあがる道

論文勉強時間が大幅に短縮できる

司法試験予備試験合格にはそれこそ膨大な勉強時間を要します。そして、その勉強時間は、論文試験対策に充てられることになります。段階的効率的な勉強は、必然的に勉強時間が短縮が可能であり、結果、合格もその分早まることでしょう。

勉強時間は掛かればかかるほど合格は遠のいていきます。どれだけ受験生でいられるの?という問題も絡んできますからね。結果。勉強時間の短縮は豪華k率を高めるこのになるのです。

論文合格答案がデザインできる

上の方で論文試験答案の書き方について解説していますが、あれはあくまで基本的な者であって、実際はもっと複雑です。

どの論点をどのくらい記述すればいいのか屋どうまとめえ行けばいいのか等、現場判断で答案をデザインする必要があるのです。どういう答案を書けば合格点が取れるのかを知り尽くしていますので、そこに向かって現場判断を身に付ける訓練できます。

おすすめ司法試験予備試験予備校はこちら

司法試験予備試験論文対策のプログラムに定評のある予備校をご紹介したいと思います。細かくは公式HPでご確認していただいた方がよろしいと思いますが、いずれも基礎講義という早い段階から論文対策を進めているということが共通しています。それは、

  • 知識の定着・復習に論証を利用することが理に適っている
  • 早い段階で論文に触れることによって本格的な論文対策導入がスムーズになる

を狙っているのだと思われます。

いずれにせよ、どちらもおすすめです、もう少し詳細が知りたい方はサイト内参考URL先より情報を得るか公式HPへ飛んで確認してみてください。

アガルート 資格スクエア 伊藤塾
講座名 予備試験1年合格カリキュラム 予備試験合格フルパッケージ 司法試験入門講座塾長クラス本科生
論文講座
  • 論証集の「使い方」
  • 論文答案の「書き方」
  • 重要問題取得講座
  • 予備試験論文過去問解析講座
  • 旧司法試験論文過去問解析講座
  • 予備試験答練
  • 論文過去問講義
  • 論文マスター(リーガルトレーニング付きで答練)
添削 計100通。マネオプ付で最大150通 205通 リーガルトレーニング付きで計91通
ポイント OPなしでも充実した論文対策、マネオプ選択で添削増&マンツーマン指導 添削数は通常プログラムでは業界最多。 過去多くの合格者を輩出してきた「論マス」は講義中心の講座
公式HP アガルート公式へ
資格スクエア公式へ
伊藤塾公式へ

参考URL

まとめ

いかがでしょうか、司法試験予備試験の論文試験答案の書き方とその対策方法、おすすめの勉強法をついて書かせていただきました。

論文試験とにかく難易度の高い試験ですから、地道に正しい勉強法をコツコツを続けていくしかありません。それが正しいかつ唯一の勉強法だと思います。費用は発生しますが、本気であればその方がはるかに合格確率は上がりますので、どうか検討してみてください。