アガルート司法試験講座合格者占有率

司法試験予備試験予備校の中でも、昨今、メキメキと頭角を現しているアガルート。つい最近ですが、日本コンシューマーリサーチ社の調査で、資格予備校において1位の評価(口コミ評価・支持・サポート体制)を得たそうです。

実際、ここ1年2年のアガルートの評価の高さは感じていますが、そのアガルートアカデミーの看板講座である司法試験予備試験講座とはどんな講座なのでしょうか。詳細は実際に公式HPでご確認いただくとして、ここでは多くの受験生に支持&評価されている理由について探るべく解説してみたいと思いますよろしければお付き合いください。

アガルートアカデミーはどんな予備校なの?

アガルートアカデミー(以下アガルート)とは、LECの司法試験講師だった工藤北斗氏が独立して2015年に立ち上げた難関国家資格試験の通信予備校です。講座は幅広く開講していますが、やはり司法試験予備試験講座は目玉講座といえます。

工藤先生が自ら講師として教鞭を執り、強みがはっきりしている講座として、受験生たちから大きな支持を得ています。今年からテレビCMも出稿していますから、認知度も確実に上がってきていますね。

アガルート司法試験講座はどんな講座?

アガルートの司法試験講座は、予備試験から司法試験合格を目指す方のための講座です。これまで法律を学んだことのない、いわゆる「初学者」から予備試験合格までの力を身に付けたいという方のための講座になります。

同時に、上位法科大学院入試対策講座としての役割も担っており、実際、そういう目的の方もおられるそうです。

その講座名は「予備試験1年合格カリキュラム」と言い、文字どおり、法学知識ゼロから1年で予備試験合格までの実力を身に付けるためのカリキュラムが組まれています。

アガルート司法試験講座の講師は誰?

アガルート司法試験講座の講師は、先ほども触れた通り、アガルートアカデミー社長の工藤北斗先生です。令和3年時点ではまだ30代(1974年生まれ)でお若い部類に入るカリスマ講師になります。

もともとはLECで講師をされていましたが、独立してアガルートを立ち上げ、司法試験部門の講師になっています。「予備試験1年合格カリキュラム」では、メイン講師になっており、基礎講義をはじめ多くの講座を担当しています。

インプット講義・解説講義いずれもれエベルの高い講義を得意とされていますが、基礎を大切にする講義を展開されています。基礎重視主義はEC時代からの流れで、アガルートでも基礎講義は基礎を繰り返すような構成が取られています。

工藤先生のブログです。「工藤北斗の」業務日記」

下、デモ講義動画がありますのでご参考に

アガルート司法試験講座の値段

アガルート司法試験の基幹講座である「予備試験1年合格カリキュラム」の受講料のお値段はいかほどなのでしょうか。

この講座は、「オプションなし」と呼ばれるベーシックなセット講座があり、そこに個々人の特性に合った個別指導が行われる「マネージメントオプション」なるオプショナルコースが通信・ラウンジ(対面)がそれぞれ存在します。つまり、3コース。

  • オプションなし:649,600円(税込714,560円)
  • マネージメントオプション通信:1238600円(税込1,384,460円)
  • マネージメントオプションラウンジ:1,696,100円(税込1,865,710)

マネージメントオプションについては後述しますので、さしあたってベーシックなオプションなしコースについてお話を進めさせていただきます。

講座の内容

「予備試験1年合格カリキュラム」は、スケジュールに合わせて単科講座を段階的にこなしていく形式が取られており、司法試験合格まで利用する法学知識をインプットして肉付け・定着を図り、それを短答・論文・(口述)をカスタマイズして対策を取っていく手法。まあ、この流れはどこの予備校講座も同様ですね。

以下、当該講座の受講講座とスケジュールです。スケジュールの上に属性別のモデルケースも載せています。ご参考に(「LS入試」とは法科大学院入試のことです)。

この講座の特徴として論文試験対策をかなり早い段階でかつ分厚く進めていくということを挙げたいと思います。

アガルート予備試験1年合格カリキュラムスケジュール表

カリキュラムの特徴⓵-論証を利用して効率的に復習

スケジュール表の赤ラベルはインプット講義・教材と捉えていただきたいのですが、「総合講義300」はいわゆるインプット講義です。300時間に及ぶ、初学者が司法試験合格まで必要な知識を身に付けるための講義。

一番下に論証集の「使い方」とありますが、これは論文の論証を使用して知識の定着を図ろうという教材のことです。

論証とは、論文問題の答案作成の際に、論点を論述する際のひな形のことですが、どういうプロセスで論証がなされていくのかを学ぶということは論点理解が促進されますし、リーガルマインドも身に付けていくことができます。

最上位と最下位の赤ラベルは、講座開始期から始まっています。このように、予備試験合格を左右する論文試験をかなり早い段階で意識していることが分かります。

論証集の「使い方」ガイダンス講座と評判

「論証集の使い方って、丸暗記じゃなくてキーワードと論理の流れを押さえることなんだよな。」

Twitterより

「個人的に素晴らしいと思う教材の一つが工藤北斗の合格論証集。アガルート総合講義の付属論証と類似した内容なんだけど、この論証集を完璧にマスターして論点別にカスタマイズしていけばとりあえず論文が書けるようにはなる。演習の中で論証集の論理展開を何度も反芻するように心がけています」

Twitterより

カリキュラムの特徴②-論文講座はインプットと同時進行

これは特徴⓵と被る部分もありますが、論文試験対策講座も初期の段階から進行していくということも挙げておきましょう。通常は、インプット講義が終わってから始まるものと思うのですが、アガルートはそうではないようですね。

スケジュールを見ていただくと、青い論文ラベルに論文答案の「書き方」と重要問題取得講座という講座・教材が確認できると思いますが、これはアガルートでは論文講座にあたるようです。

いずれも論文合格答案作成力を身に付けるための土台作りにあたるものですが、インプットと同時進行ですね。

公式HP上でも公言されていますが、予備試験合格のための最大のポイントは論文試験対策に掛かっています。ならば、早い段階で論文作成力の土台を身に付けるべきという哲学が込められているのだと思います。

ちなみにですが、重要問題取得講座は受験生の間でも評判が良い講座です。

「毎回新たな発見があるアガルート重問すごい。予備論文本番までになんとしても脳に染み込ませるww」

Twitterより

「オススメは圧倒的に重問ですね。網羅性が高いですし,一問あたりが軽く,基本論点を…」

Twitterより

カリキュラムの特徴③-業界トップクラスの論文添削数

そして3つ目、論文添削数が業界トップクラスという点も取り上げるべきでしょう。

経験者から言わせていただければ、論文合格答案作成力を養うには習うだけではダメです。書いてみないと。つまり、アウトプットが非常に大事になってくるのです。

ただし、合格答案と言っても明確な正解があるわけではないので、その内容の優劣判定は受験生自らでは困難です。そこで添削です。論文試験合格者であれば、合格答案を書いてきたわけですから、論文の良し悪しは判定できます。自分で書いてアウトプット、添削してもらってインプット。これはかなり効果的です。

アガルートでは、論文添削(オンライン)がオプションなしコースで100通、マネオプでは最大250通。250通は業界では最大です。

数が多ければそれだけ多くのパターンや論点をつぶすことができるわけですから、これはうれしい特徴と言えそうです。

過去問や答練もしっかりこなす

その他、短答対策も設けられていますし、難易度が高いと言われている旧司法試験の過去問も取り上げる講座も用意されています。論文の答練もラインナップされています。

ただし、注意が必要な点もあります。この講座には模試やは含まれていませんし、短答の答練もありません。短答の答練が必要かは意見の分かれるところですが、本番前の模試はできれば受けたいところです。受講希望ならば、大手予備校で開催されているものをご自身で申し込むと良いと思います。

参照:スマホで受講 予備試験予備校の基礎講座について比較

アガルートの強み⓵-テキスト

総合講義300テキスト近影

アガルートはテキストの質の高さが大きな強みになっていると言えるでしょう。制作者は工藤先生。講師自らが作っているのですから安心ですね。

私が良いなと思う点は、初学者にも優しいテキストであるということ。テキストは合格するまで使うんですから、そのことを念頭に置かれたテキストでなければなりません。シンプルな記述だが網羅性も担保している、簡単なことではありませんが、アガルートのテキストはこれを満たしていると思います。

初めからびっしり書き込まれているテキストは一見良さ気ですが、書き込みするとわけわからなくなります。必要な情報は個人差ありますし、情報の取捨選択という意味でも、最初は必要な情報だけしっかり押さえてある方が大事と考えます。

この点、アガルートのテキストは知っている範囲ではかなり優秀だと思いました。テキスト系の評価はすこぶる高いアガルートですが、このテキストは業界No.1かも?

工藤(アガルート)
○ ときとしてロースクールを上回る高度な講義、既習者には読みやすい簡潔なテキスト
× ときとして一人よがりの独演会、簡潔なテキストは初心者には復習しにくい

Twitterより

アガルートの強み②-マネージメントオプション

マネージメントオプション概要

「予備試験1年合格カリキュラム」にはオプションを付けられる上でお話しましたが、それがこちら。ベーシック講座は受講者全体に広く向けたものですが、こちらは希望者個別の指導ということになります。オンラインとリアル(ラウンジ指導)に分かれていて料金はリアルの方が高くなります。

オンラインはSkype、リアルは特定の場所へ出向いての指導となり、いずれも週1の直接指導となります。オンラインは場所は選びませんが、リアルは現実的に出向ける場所(早稲田、日吉、飯田橋、駒場、国立、大阪)でないとなりません。

マネージメントオプションを選ぶ価値はあるか

この講座の受講料は上の方に記載させていただいていますが、このマネオプを付けるとグンと価格が跳ね上がります。

  • オプションなし:税込714,560円
  • マネージメントオプション通信:税込1,384,460円
  • マネージメントオプションラウンジ:税込1,865,710円

価格だけ見れば、ハッキリ言って高いです。そんな高いマネオプ、選ぶ価値はあるのでしょうか?もちろん、価値観は人それぞれ。支出と価値のバランスはご自身で測ってください。

一つ言えるのは、当該講座の受講者の半分は、マネオプ選択者だということ。

個別指導の効果

学校などを思い出してほしいのですが、教室では教師がそこにいる多数相手に教えるわけです。授業でわからない部分があって、授業後に先生に教えてもらいに行ったら理解できちゃったという経験ある方は少なくないでしょう。

マネージメントオプションの効果はこの事例で説明ができます。講義は受講者全員に向けて行われていますが、あくまで多数相手に行われるものにすぎす、残念ながら効率的効果的な側面では完璧とは言えないのです。

その点、マネオプは受講生個別に向けた個人指導ですから、みな内容は異なります。つまり、ピンポイントで必要なだけ指導が受けられる。これはハッキリ言えますが、マネオプ選択者とそうでない人の学習理解度は大きく異なると言えるでしょう。

マネージメントオプション指導フローチャート

 

ひと際高い合格率

それは数字に表れています。マネージメントオプション利用者は2019年度予備試験合格率ですが、全国平均の4.04%に対し17.7%マネオプ受講者は全国平均の4倍以上の合格率ということです。

講師もアガルートの評判の良い講師陣たちですから、優秀は家庭教師が付く、と考えればいい のかもしれません。

アガルートの弱み①-講義力

まずネット上でたまに見かけるのが「講義力の弱さ」です。全体的に見て有名講師といわれている方は工藤講師だけです。だからって講義力が弱いということにはなりませんが、他の有力予備校には名の知れた先生が複数在籍しているだけにマーケティング的には弱みといえるかもしれません。

また、その工藤講師についても講義力に疑問を持つ方も存在します。好みが前面に出る部分ではありますが、実際にそういう声はあります。

「アガルートは少し棒読み感(原稿見てる感)があって長時間集中するのが難しそう。あくまで主観だし相性次第でもあるが,決めた後の納得感に繋がりそう」

Twitterより

アガルートの弱み⓶-新興予備校である

また、これは致し方ないのですが、有名予備校に比べれば知名度は低いです。歴史がまだ構築できていないのでこれからなのですが、すでに実績もそれなりにあるので既受験生限定では十分な名声はあるといえます。昨今はテレビCMも流していますので、時間が解決してくれる部分でしょう。

アガルートの弱み③-一部コースが高価格

通信専門というのは安いというのが相場ですが、アガルートのマネオプ付き講座は高額の講座と言えます。オプション無コースは税込み70万円前半と低価格路線です。中身観てもコストダウン感もなく、ハイコスパ講座といえます。

先ほどもお話していますが、マネオプは価値観次第でお決めいただければいいのかなと思います。

司法試験合格者の3分の1がアガルート受講者

ちなみに、令和元年度司法試験合格者1,502名のうち、アガルート司法試験予備試験講座のセット講座・単体講座のどちらかを受講した受講生は523名、占有率は34.8%を誇ります。

合格者の3割強が自ら進んでアガルートの講座を選んだ理由、それはどんな点なのでしょうか…

どんな人におすすめしたいか

学生・社会人、いずれにも支持されているアガルートですから、通信予備校を探している方でしたら人を選ばずおすすめできます。

強いて言えば、評判の良い冊子テキストが無料で付属してきますので、製本テキストでじっくり勉強したい方にもお勧めできます。

また、結構分厚い講座内容ですから、じっくり勉強して早期に合格したいという方にも良いと思います。そういう方でしたら、オンライン・リアルどちらでもいいのでマネージメントオプションも選択すると良いと思います。

アガルート利用者・合格者の評判・口コミ

受験生横顔

「論文が当たり前に解けるのがこれほど嬉しいなんて。本当によかった。。。。当たり前に司法試験の論文が書けるようになるのがどれほど大変か…..ありがとうアガルート。学部生でもガンガン受からせるアガルートは本当に神」

Twitterより

「重要問題取得講座だけアガルートの人とかいるけどさ、アガルートのテキストの真価が発揮されるのは総合講義+重問だと思ってる。」

Twitterより

「先輩からの紹介でアガルートを知りました。合格の決め手は,アガルートを信じて手を広げ過ぎなかったことであると感じています。アガルートの講座のみを繰り返すことによって盤石な基礎固めをすることができたと思います。」

男性20代 平成30年予備試験合格者

「総合講義のテキスト,論証集,重要問題習得講座を自分の実力として身につけられるように努めました。短答は,年が明ける前に一度範囲を終わらせ,その際,論文で聞かれたら理由づけまで書けるか,といった具合に単にマルバツがつけられるかという観点を超え,論文を見据えて学習したことは穴をなくす意味でとても有意義だったと思います。」

男性30代 令和元年予備試験合格者

まとめ

以上、アガルートの司法試験講座「予備試験1年合格カリキュラム」について探ってみました。

このような講座が人気講座になる理由は、それは目的達成の可能性が高いからに他なりませんが、なぜそうなのかと言えば、

  • 予備試験合格のポイントである論文対策にかなり力を入れカリキュラムの存在
  • テキストや「重要問題取得講座」等、使いやすく優秀や単価講座・教材の存在
  • 個別受講生の個性・進捗に合わせた個別指導「マネージメントオプション」の存在
だと思います。

既述のように、コースによっては高額講座になってしまい、大きな決断を要するかもしれませんが、それでも半分がその決断をするわけです。

もちろん、コスパの良いコースについても、中身は充実していますので間違いではありません。

いずれにせよ、昨今最も注目されているオンライン司法試験予備校であるアガルート、司法試験合格を目指すのであれば、選択肢の一つに入れないのは悪手だと思います。

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