予備試験は3段階試験

予備試験は1日のみの1回で済む試験ではありません。1次から3次まで3回実施される試験なんですね。ノックアウト方式と言いますか、各試験に合格した者だけが次の試験に臨めるという。(「司法試験予備試験の日程」参照)

そして、各試験、出題科目は大差ないというか重なっている部分が少なくありませんが、出題形式が大きく異なります。このへんは旧司法試験とかなりの部分で同じなので、受験生だった管理人の経験も踏まえてお話しようと思います。

1次試験 -短答式試験-

まずは短答式試験から始まります。「択一(たくいつ)」とか言ったりする人もいますね。旧司法試験の頃はこちらの方が一般的でした。これは今でも変わらないと思います。実施は例年5月中旬。

短答式試験の概要

短答式とはマークシート方式です。問題文に沿って正解の肢を選択したり正誤判定したり。

予備試験の場合、単に法律知識だけを問われるのではなく、事務処理能力も問われます。ですから、学説組み合わせ問題だったり、論理問題だったり、パズルのような、頭の体操のような問題も出題されるのが特徴だったりします。

出題科目と配点・合格点

出題科目は8科目。憲法 / 民法 / 刑法 / 商法 / 民事訴訟法 / 刑事訴訟法 / 行政法の法令7科目と一般教養。配点は法令科目が各30点、一般教養が60点で、計270点で満点です。

合格するには基準点をクリアしなければなりません。およそ6割程度です。160~170点ぐらいで短答式は突破できるようです。

ちなみに、旧司法試験の短答式は憲法 / 民法 / 刑法の3科目で20問づつの計60問。たしか6~7割程度で合格だったと思います。

大体、受験生の2割程度が合格してくようです。平成29年度の短答式の合格率は21.6%でした。ここで8割程度落とされるのですね。

旧司法試験と比べての印象

予備試験の過去問を眺めてみた印象ですが、旧司法試験と比べて、問題の1問1問は難易度は落ちる印象があります。旧司法試験の短答式問題の方が難しかった気がしますね。

ただ、憲法・民法・刑法の3科目しかありませんでしたので、予備試験の8科目に比べればこの点は大変ですよね。その分範囲も広いですし。

2次試験 -論文式試験-

短答式を突破した受験生が2次の論文式試験へ進みます。7月に2日かけて実施。

論文式試験の概要

予備試験の論文試験は、問題文があり、そこに設問が設定されていて、それに論述式で解答するという形の問題です。設問は1つの場合もあれば3つぐらいある場合もあります。

論述式解答というとどんなものを想像されるかわかりませんが、それなりに「論文」で解答しなければなりません。解答用紙があり、それはA4サイズで4枚ほどあります。設問にもよりましょうが、1500~2000字程度の論述が必要になろうかと思います。

論文が予備試験の最大のヤマ場

予備試験の場合、この7月の2日間の試験がヤマ場になります。短答式は突破できても、論文で落とされる受験生はたくさんいるのです。かくいう私も旧司法試験ではそうでした。約5年間4回の受験で択一は2回(2回目と3回目)突破したのですが、2回とも論文で玉砕(苦笑)。

短答式とは別の勉強が必要になってくると思います。

出題科目と配点・合格点

憲法 / 民法 / 刑法商法 / 民事訴訟法 / 刑事訴訟法 / 行政法 / 実務基礎(民事 / 刑事)/ 一般教養の10科目。各50点配点で500点満点です。

ここも受験者の20%程度が合格していきます。ちなみに平成29年度論文式試験の合格率は21.5%でした。

旧司法試験と比べての印象

論文式は過去問眺めただけだと難易度はよくわかりませんが、とにかく問題文が長い印象です。より実務に沿った形で出題されるということなのでしょうか。

私は旧司法試験ここで落ちているので偉そうなことは言えませんけど、論文は書けなきゃお話になりませんので、「引き出し」を持っていること、書いて書いて書きまくることが大事かもしれません。

書いて書いて書きまくることは独学でもできるでしょうが、「引き出し」についてはそれ相応の対策が必須です。正しい対策でなければ論文攻略は儘ならないと思います。

司法試験のマークシート

3次(最終)試験 -口述試験-

はい、ここまで来たらあと一息。3次試験かつ最終試験である口述試験です。実施は10月下旬。

口述試験の概要

口述試験とは文字通り、「述べる」試験です。試験官より口頭で質問されます。その質問について口頭で解答するスタイル。ただ単に一つ問題を出されて一つ解答するものではありません。会話形式と言いますか、やり取りがあります。当然、突っ込まれることもありますから、そこで焦らず返していくことが重要です。

出題科目と配点・合格点

出題は民事実務(民法・民事訴訟法)と刑事実務(刑法・刑事訴訟法)。配点とかそういうのはわかりませんが、受験者の9割が合格するようです。つまり、論文突破したら、本当に一息です。もう少し。

もっとも、全員が受かるわけではないことには注意しましょう。過信は禁物です。論文合格発表から口述まではそう時間が残されているわけではありません。

口述試験の試験官と受験生

おすすめの予備試験講座(通学・通信)

資格スクエア 予備試験講座

資格スクエア予備試験トップページ

開講5年の通信専門の新興予備校です。経営元がIT企業で技術を生かした画期的かつ効果的な学習メソッド、効率的かつ確かなカリキュラム、元大手予備校で司法試験受験講座で教鞭を執っていた講師陣による質の高い講義、それでいて大手予備校の半分程度という受講料。抜群のコスパで、社会人で通信講座をお探しの方に真っ先にご紹介したいですね。

資格スクエア予備試験講座 評価してみた

資格スクエア 公式HPでチェックする

伊藤塾 予備試験対策講座

伊藤塾予備試験トップページ

法律資格専門の大手予備校(通学・通信)。予備試験講座も、様々な学力や立場の受験生に合わせて講座を開講しています。あらゆる面で高品質な講座で、特に講師陣は塾長を始め有名講師が在籍。受講料は安くないけど、実績から見て、今最も合格者を輩出する予備試験対策講座。

伊藤塾 公式HPでチェックする

LEC東京リーガルマインド 予備試験講座

LEC東京リーガルマインド予備試験トップページ

業界最大手のLEC(通学・通信)。大手予備校の特徴である、しっかりした講師とテキスト、ち密なカリキュラム、多くの合格者輩出という「王道」の講座です。全国で展開しているので通学で受けたいという方にはおすすめですね。

LEC東京リーガルマインド 公式ページでチェックする