一念発起して「よし!弁護士目指すぞ!」と決心し、司法試験合格のために予備校探しを始めようと思うとします。そこで頭に浮かぶのが「予備校はいつから始めればいいの?」ということ。こう考える人、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
4月のような年度の始まりだとキリが良いとは思いますが、真夏の8月に決心する場合だってあるでしょう。いかにも区切りは悪そうですが、実際どうなのでしょう。キリが悪いことのデメリットはあるのかでしょうか。
このページでは、司法試験予備校はいつから利用すべきか、また、学生や社会人の属性別に適当な学習開始期やそれぞれのおすすめ予備校も紹介しています。
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司法試験予備校はきるだけ早いタイミングが吉
いつから司法試験予備校は利用すべきか。私は、できるだけ早い段階で始めてほしいと考えます。学生にしろ社会人にしろ、予備校利用するために辞める必要はありませんが、そのままの生活を継続する支障がない程度で、早めのタイミングで予備校は始めるといいでしょう。
できるだけ勉強時間を確保したい
なぜそう思うのか。
やはり本番までにできるだけ勉強時間を確保したいからです。司法試験は、合格までの勉強時間はどうしても年単位のスパンを見据える必要があるほど難易度の高い試験。数か月のロスももったいないのです。
それまでの生活を継続しながら勉強していくのですから、勉強時間も1日16時間を1年2年継続していくことは物理的にはもちろん、精神的にも無理でしょう。だったら、1日の限られた時間を効率よくコツコツ続くけて行くことが、合格のポイントとなります。
数か月のロスが1年2年合格を遅らせる?
司法試験は年に1回しか実施されません。その年に合格できなければ、翌年以降に初めから挑戦しなければならないのです。数か月のロスが合否を左右する場合がありますが、その数か月が合格を1年、いや、もしかしたら2年のロスになってしまう可能性も十分あります。
希望の法科大学院に入学できなくなる可能性も
これは法科大学院から司法試験合格を目指そうという人にとっても同様です。
司法試験予備校も、予備試験対策講座は、上位法科大学院対策講座を兼ねているケースも少なくありません。法科大学院も入学試験があり年1回の実施です。予備校いくのがちょっと遅くなって数か月分の勉強ロスがあったばっかりに希望の法科大学院に入学できなかったなんてことも十分起こり得ます。
浪人するか、望みでない法科へ行くか、予備試験ルートに変更するか…いずれにせよ、構想の変更を余儀なくされることになります。
関連:予備試験と法科大学院を比較してみた。どっちのルートが良い?
属性別司法試験予備校入学期を検証
司法試験の勉強を始める者の属性としては「学生」と「社会人」に分別することができますが、彼らが司法試験予備校を利用する時期について、一つのモデルケースを挙げてみたいと思います。理想とまではいきませんが、その後の受験生生活を効率的に送るためのタイミングの提唱だと思ってください。
大学生の入会期とおすすめ予備校
学生が司法試験受験の際に考えることの一つが「極力浪人期間を作らないこと」というのを聞いたことがあります。ですから、理想は在学中(4年時)に司法試験に合格してしまうこと。これを目標にすれば、いつから司法試験予備校に入学すべきかは見えてきます。
逆算すれば、3年時の予備試験に合格しておく必要があるわけで、大学入学してすぐ司法試験予備校を利用すれば、3年時の予備試験受験まで丸々2年の勉強時間が取れます。2年時に1回受験できますので、十分な勉強時間が取れるとは言いませんが、比較的勉強時間が取れる学生さんなら合理的かつ現実的なスケジュールといえます。
東京や大阪・京都にお住いの方なら、通学もできますし、もちろん、その他の地域の方も通信講座が利用できます。
社会人の入会期とおすすめ予備校
社会人の方は、「卒業」のような大きな節目があるわけでないので、リミットが見えづらくダラダラしてしまう傾向がなくもありません。しかし、本気な方は年齢を重ねている以上、より時間にシビアになる必要がありますし、物理的な勉強時間確保も厳しいものがあります。
ですので、それこそ思い立ったらすぐに司法試験予備校に入会して勉強の第一歩を歩み始めるべきでしょう。費用の負担やクリアすべき点はあるので、利用可能状態になったらすぐに、という方が正確かもしれません。
原則として、社会人の方はどこに住もうが通学というのは現実的ではありません。そう考えると、通信講座で考えるべきでしょう。通信講座に特化している予備校は、時間のない社会人が短期間で合格できるように工夫されています。
少しでも早いタイミングでスタートを切ろう
いかがでしょう。いつから司法試験予備校に入会すべきか。ポイントは「早いタイミングで」です。
どうしても膨大な勉強量が必要になってくる司法試験合格ですから、それなりの期間は覚悟せねばなりません。それに加えて試験は年1回だけで、その年に失敗したら翌年以降へ持ち越しなのです。
数か月のロスが後々響いてます。数か月が年単位のロスにもなりかねないのです。本気で目指すのであれば、少しでも早くスタート切ってください。
旧司法試験受験生の経験がある私管理人が、2024年にリリースされている司法試験予備試験予備校の中からおすすめをピックアップして比較しランキング作ってみました。さらに、評価項目毎でも順位を付けて評価しています