現在の司法試験予備校の二大巨頭、伊藤塾とアガルート。どちらも100万円をゆうに超える高額講座ですが、その差額は最大で50万円程度。
「結局、どっちが受かるの?」
ネットの評判を漁っても、出てくるのはスペックの比較ばかり。しかし、5年という歳月を司法試験に捧げ、酸いも甘いも噛み分けた私から言わせれば、この50万円の差は単なる「価格」の違いではありません。
それは、合格を確実にするための戦略の自由度の差です。
かつて伊藤塾の「論文マスター」という高い壁に戸惑い、必死に食らいついた私だからこそ見える景色があります。2026年CBT化という激動の時代に、あなたが投じる100万円以上の大金を死に金にしないための判断基準を提示します。
5年選手の本音で、両校の思想を徹底解剖します。
第1戦:30〜50万円の「差額」を、合格のための武器に変える
「伊藤塾(約150万〜)」と「アガルート(最新でフル約130万/ライト約100万)」。 この最大50万円という差額を前に、多くの受験生は「安いからアガルート」と考えがちです。しかし、5年受験生だった私から言わせれば、それは大きな間違いです。
この50万円は、浮いたお金ではありません。「自分専用の合格環境を構築するための軍資金」です。
伊藤塾の150万円は「王道の安心料」
伊藤塾に150万円を払う。それは、司法試験界の最大手というレールに乗るためのコストです。「みんなと同じことをしている」という精神的安定は、孤独な受験生活において強力な武器になります。しかし、その150万円で手に入るのは、あくまで標準的なパッケージです。

- 講座名
- 伊藤塾司法試験対策講座
- 講座料金:1,469,000円~1,727,000円(税込)
- 講義デバイス:WEB
- テキスト:冊子
- 合格実績:2025年度有料受講生の司法試験合格者数405名
アガルートなら、同じ予算で「個別指導」が付く
一方で、アガルートを選び、差額の50万円を戦略的に再投資したらどうなるでしょうか?
- アガルート・フル講座(130万円)を選択 → 浮いた20万円で、最新のiPad ProとCBT対策用の高級キーボード(HHKB等)、さらに直前期の他校模試を全て網羅しても、まだお釣りが来ます。
- アガルート・ライト講座(100万円)を選択 → 浮いた50万円があれば、個別指導OP「パーソナルトレーニング」を追加しても、総額は伊藤塾のベーシックコースより安く済みます。
管理人の本音: 5年選手だった私が、今から150万円を握りしめて再スタートするなら、迷わず「ライト+個別指導」を選びます。 なぜなら、最大手の集団講義を受けるよりも、プロに毎週自分の答案を直接修正してもらう方が、合格への距離は圧倒的に縮まるからです。「みんなと同じ」という安心感に50万払うのか、それとも「自分だけの専属コーチ」に50万投じるのか。この判断が、1年後の結果を分けます。

- 講座名
- アガルートアカデミー司法試験講座
- 998,800円~1,298,000円(税込)
- 講義デバイス:WEB
- テキスト:WEB、冊子-
- 合格実績:2025年度有料受講生の司法試験合格者数618名
第2戦:論文対策の「段差」を比較する。崖か、階段か。
司法試験の学習において、最も多くの脱落者を生む「魔の期間」。それが、基礎講義を終えて「さあ、論文を書こう」と意気込む瞬間です。 5年受験生だった私が、当時、伊藤塾の門を叩いて直面したのが、まさにこの崖でした。
伊藤塾「論文マスター」の洗礼:いきなりエベレスト
伊藤塾の王道ルートでは、インプットが終わるとすぐに「論文マスター」が始まります。
- 当時の実感: 素材は旧制度化だったので旧試験の過去問。つまりいきなり実戦レベルです。基礎をさらっと終えたばかりの私にとって、それは登山口に立った瞬間にエベレストの頂上を見上げさせられるような絶望感でした。
- 「???」で固まる時間: 答案構成すらできず、解説を読んでも自分の知識と繋がらない。画面の前でペンを握ったまま数時間が過ぎる。この「思考停止」こそが、受験期間を無駄に延ばす最大の元凶です。
- とてつもない予習必須:これは何を意味すのか?そう「予習」です。しかも尋常じゃないほどの。少なくとも、講義についていける程度の予習はマスト、そういう環境でした。
アガルート「重問」の救済:一段ずつ上れる階段
対するアガルートは、この崖の横に緩やかな階段を設置しました。
- ステップ1:論文答案の「書き方」 まずは「そもそも論文とは何か」という型から入ります。
- ステップ2:重要問題習得講座(重問) 1問15分〜20分程度で解ける、論点を絞った「短文問題」を大量にこなします。
- ステップ3:過去問解析 重問で身につけた武器を持って、ようやく過去問という本丸へ挑みます。
管理人の本音: 伊藤塾の「高い壁」を乗り越えられた人は、確かに最強の合格者になります。しかし、私のように思考が止まり頭がパニックに、結果、復習どころではなくなって「来年頑張ろう……」とフェードアウトしていく受験生を、私は何人も見てきました。 150万円払って崖から落ちるか、130万円(あるいは100万円)払って確実に階段を上るか。「挫折しないこと」こそが、高額講座における最大のコスパだと断言します。
第3戦:2026年CBT化の衝撃。紙の「伝統」か、デジタルの「適応」か
司法試験の歴史において、2026年は最大の転換点となります。ついに、紙とペンを捨てたCBT(パソコン試験)が導入されるからです。 この変化を前に、両校の「学習スタイル」の差が、そのまま「本番への適応力」の差として現れます。
伊藤塾:通学と「人の熱量」がもたらす強制力
伊藤塾の最大の強みは、今も昔も「ライブ感」にあります。ただし、現在の伊藤塾における「ライブ感」とは、以下の限定的なものを指します。
- スクーリング・ゼミ: オプションの「リートレ(リーガルトレーニング)」などに付随する、対面やZoomでの演習・指導。
- 特別イベント・単発講義: 節目で行われるキックオフ会や、特定の演習講座でのライブ配信。
- 質問制度: ライブ講義そのものではなく、対面やオンラインで「講師に直接聞ける環境」が整っていること。
アガルート:画面で学び、画面で解く「デジタル一元化」
アガルートは、最初からオンライン完結を前提に設計されています。
- CBTへの親和性: 講義はデバイスを問わず視聴でき、テキストはPDFで持ち歩ける。演習も画面上の問題文を読み、構成を練る。この「デジタルで情報を処理する」という日々のルーティンこそが、そのまま2026年試験のシミュレーションになります。
- 合理性: 重い六法や分厚いテキストを持ち歩く時間は、もはや勉強ではありません。1秒でも早く画面に向かい、タイピングの速度を上げ、デジタルの情報を整理する。時代は明らかにアガルートのスタイルに味方しています。
管理人の本音: 私が受験生だった頃は、まだ「手書き」が全てでした。しかし2026年、ルールは変わります。 伊藤塾が守り続けてきた伝統は素晴らしいものですが、試験形式という戦場が変わる時、有利なのは常に最新の装備を整えた側です。 50万円高い「馬(伝統)」に乗るのか、それとも50万円浮かせたリソースで「最新のF1マシン(デジタル)」を乗りこなすのか。答えは明白です。
結論:あなたが後悔しないのは、どちらの道か?
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 「伊藤塾」と「アガルート」。どちらも素晴らしい予備校ですが、その思想は対極にあります。
- 「伊藤塾」を選ぶべき人: 予算に余裕があり、最大手のレールに乗っているという「圧倒的な安心感」が欲しい。また、通学などの強制力がなければ自分を律しきれないという方。
- 「アガルート」を選ぶべき人: 50万円の差額を個別指導や最新デバイスなどの実利に回し、CBT化という変化をチャンスに変えたい。何より、「挫折という名の時間ロス」を最小限に抑え、最短で決めたい方。
5年という歳月を費やした私が、今、100万円以上の大金を手に受験生に戻るなら、迷わず「アガルート+個別指導」のボタンをクリックします。それが、私の辿り着いた「負けない戦い方」だからです。
[アガルート 予備試験最短合格カリキュラム 公式サイトはこちら
]
[伊藤塾 司法試験入門講座 公式サイトはこちら]





